|
日本語学入門1(井上優) の変更点
''■[[日本語学入門>日本文学・語学入門 一覧]]'' ''日本語学入門1''|日本語学入門1(井上優)|[[日本語学入門1(大江元貴)]] ''日本語学入門2''|[[日本語学入門2(井上優)]]|[[日本語学入門2(大江元貴)]] #contents |BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|520|c |BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):''分類''|''国文学科必修/国語科教員必修&br;日本語教育選択''| |区分|[[国文学科]]科目| |履修形態|一般(人数過多の場合は抽選)| |履修条件|第2回授業までに、Canvas LMSへ自己登録し、且つ1回は出席すること| |単位数|2| |講師|[[井上優]]| |学位等|学士(文学)| *はじめに [#pca64d7c] &color(Blue){''[[国文学科]]新入生の皆さん、ご入学おめでとう御座います。''}; #br これがおそらく初めて受ける授業になると思います。 流されるがままに履修登録させられ、不安な人もいるでしょう。 この授業はチュートリアルであり、朝に開講されるのを除けば、簡単な部類です。 あまり気を負い過ぎないでください。 皆さんのキャンパスライフを応援しています。 //*はじめに [#pca64d7c] //&color(Blue){''[[国文学科]]新入生の皆さん、ご入学おめでとう御座います。''}; //#br //これがおそらく初めて受ける授業になると思います。 //流されるがままに履修登録させられ、不安な人もいるでしょう。 //この授業はチュートリアルであり、朝に開講されるのを除けば、簡単な部類です。 //あまり気を負い過ぎないでください。 //皆さんのキャンパスライフを応援しています。 *概要 [#Gaiyou] 日本語学(日本語言語学)の諸領域を概観する。 #br [[国文学科]]の学生が初めて受ける授業。 難易度は低く、出席と提出さえすれば簡単に単位が取れる。 落第する筈のない授業であり、二年生以降に取る羽目になった人は焦った方が良い。 #br 教科書は荻野綱男の『現代日本語学入門 改訂版』(明治書院 2018年 第1版) 必ず改訂版を購入すること。 なくてもなんとかなる。 |>|成績割合|h |レポート(授業の内容について要約する期末レポートを課す。)|40%| |授業参画度(リアクションペーパーの提出状況と内容で評価する。)|60%| この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,2,3,8及びカリキュラムポリシーCP1,2,3,8に対応している。 *講師の印象 [#Inshou] (ズボラな学生以外を)落単させない先生。 *令和六年度(2024年度) [#h81d5434] #style(class=submenuheader){{ **前期 }} #style(class=submenu){{ |BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|520|c |BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):授業形態|対面授業| |日程/教室|火曜日 一限目/3407教室(三号館四階七番教室)| >''期末レポート課題'' 第1回~第14回の授業で学んだことを、 「1.音声と音韻」「2.語彙と意味」「3.文法、文章と文体」 の3つの節に分けて、自分のことばで文章にまとめなさい。 #br 各節でどの回の内容をとりあげるかは自由だが、テキストや講義資料の内容を写すだけのまとめは不可。 文章の形でまとめること。箇条書きは不可。 引用箇所を明記したうえでの引用は可だが、引用ばかりにならないようにすること。 |~提出期間|7月24日(水)0:00 ~ 8月2日(金)23:59(提出期間以外の提出は不可)| |~分量|A4判横書き。3つの節で合計3ページ以上4ページ以内。&br;書式は見やすければ自由。ただし、1ページの字数が極端に少ないのは不可。| |~提出方法|pdfファイルで提出。3回まで提出可。| >> ''注意事項'' ・冒頭に学生番号と氏名を記入すること。 ・講義資料を含め、他から引用する場合は必ず引用元を明記すること。コピペは不可。 ・生成AIは使わないこと。 期末レポート課題は提出期間以外の提出が不可とされているが、第二次受付期間がこっそり用意されている。 &color(Silver){これほどの厚遇がありながら、落第するなど決して許されない。}; ***第一講目の内容 [#gaa71cc1] #region(日本語学とは) ''日本語学とは'' 日本語学は言語学の一分野である。 日本語学(国語学)=日本語言語学(Japanese linguitics) >''「日本語」と「国語」の違い'' -学校教育や国の機関では「国語」。 -学術研究では「国語」から「日本語」に移行。(「国語」を使う人もいる。) 国語学会→日本語学会 言語学(linguistics)は「言語」を対象とした学問 >''言語学の研究分野'' -「言語の諸側面」について研究する分野 --音声学 phonetics --音韻論 pbonology --形態論 morphology --統語論(構文論) syntax --意味論 semantics --語用論(運用論) pragmatics --文章論,談話論 discourse studies --文体論 stylistics --語彙論 lexicology --文字論 grammatology -「言語の多様性」「言語の変化」について研究する分野 --方言学 dialectology --言語地理学 geolinguistics、linguistic geography --対照言語学 contrastive linguistics --言語類型論 Linguistic typology --歷史言語学 historical linguistics --比較言語学 comparative linguistics --社会言語学 sociolinguistics (言語社会学 linguistic sociology) -「人間の諸側面」と「言語」との関係について研究する分野 --心理言語学 psycholinguistics (言語心理学 linguistic psychology) --神経言語学 neurolinguistics --認知言語学 cognitive linguistics --人類言語学 anthropological linguistics (言語人類学 linguistic anthropology) --言語哲学 Linguistic philosophy --言語習得研究(母語(第一言語)の習得、第二言語の習得) --言語教育学 pedagogical linguistics --法言語学 forensic linguistics --経済言語学 econlinguistics (言語経済学 liguistic economy) --生態言語学 ecolinguists (言語生態学 language ecology / linguistic ecology) -「研究方法」にもとづく研究分野 --計量言語学 quantitative linguistics --コンピュータ言語学 computational linguistics --コーパス言語学 corpus linguistics --数理言語学 mathematical linguistics --実験言語学 experimental linguistics |>|「言語(ことば)」の2つの意味&br;(フェルディナン・ド・ソシュール Ferdinand de Saussure、1857-1913)|h |~ラング(Langue)|ある言語の話者が集団として共有している「ことばのしくみ」。| |~パロール(parole)|ある言語の話者が生み出す具体的なことばそのもの。| 言語の研究とは、直接観察できる「パロール=発されたことば」の分析を通じて、 直接観察できない「ラング=ことばのしくみ」について考えること。 >''言語学・日本語学を学ぶことの意義'' 言語(ことば)は人間にとって最も身近かつ重要な存在の一つ。 身近で重要なもののしくみを理解することは、人が生きていく上で重要。 (体のしくみや自然のしくみを理解することが重要なのと同じ。) #br 私たちは言語を用いて日常生活を送っているが、日常生活において言語について考えることはない。 言語に関しては多くの人が「ボーっと生きている」状態。 #br そのため、言語について何か考える必要が生じても、何をどう考えればよいかわからない。 何かそれらしいことを言われると、簡単に「言われてみればそうだ」となってしまう。 (少し考えれば「誤り」「言いすぎ」とわかるのに、それに気がつかない。) 言語について知ることは、言語と適切に向き合うために必要なこと。 >''世界の言語と日本語と日本語特殊論'' 米国の国務省の[[ウェブサイト>https://www.state.gov/foreign-language-training/]]で日本語は最も難しい部類に分けられた。 しかし、日本語は特に%%%特殊%%%でも%%%難しく%%%もない。(SOV語順も珍しくない。) #br 言語距離(linguistic distance):様々な特徴から見た言語間の類似度 →「言語距離が大きい言語ほど習得が困難」と言われることが多い。 #br 日本語の音韻体系はシンプル。文法の基本的な部分もシンプル。但し次の3点は多少複雑。 ①表記 (ひらがな・カタカナ・漢字、漢字の音読み・訓読み) ②語彙(和語・漢語・外来語) (→韓国語・ベトナム語も同様) ③敬語(→韓国語も複雑。また、丁寧さに関わることはどの言語でも難しい。) >''比較言語学(comparative linguistics)'' 親族関係にあると考えられる言語を比較して歴史的な系統関係や共通の祖語について考える学問。 主に身体名称、親族名称、数詞のような基礎語彙の共通度 (形式の対応の規則性)に基づき、言語の系統関係について考える。 -語彙の共通度 語彙が似ている理由には「偶然」「借用」「同系統」の3つがありうる。 「2つの言語が同じ系統である(親族関係にある)」と言うためには、 「偶然」「借用」という可能性を排除しなければならず、極めて慎重な検討が必要。 日本語の系統に関する研究は多いが、諸説あって定説がない。 「日本語は系統不明」というのもそのような意味(「謎の言語」というわけではない)。 日本語に限らず系統不明な言語は多い。 #br 国民とその言語は必ずしも一致しない。 (例:フランス国民はフランス語話者が85%だけ) #endregion ***第二講目の内容 [#a3a16fe7] #region(音声学) ''音声学'' 音声学:人間が発する言語音に関する研究。 |~調音音声学|人間はどのように言語音を発するか| |~音響音声学|言語音はどのような物理的特性を持っているか| |~聴覚音声学|人間は言語音をどのように処理するか| 音声器官(調音器官)は、言語音の生成だけでなく、 「呼吸する」「食べ物をかむ」「のみ込む」といった生命維持のための動作にも関係する。 「言語聴覚士」は嚥下障害への支援も担う。 >''言語音の生成'' +肺からの息で声帯が振動し、原音が作られる。 +原音が息の通り道である声道(喉頭・咽頭・口腔・鼻腔)を通る過程でさまざまな調整を受け、音声として外に出る。 →人間は多様な音声を発することができる。 |>|CENTER:単音|h |母音|子音|h |声道で息の流れが阻害されることなく、舌と上顎(と唇)とでできる空間の形により調整される音。&br;(i)%%%舌のどの位置(前-後)がどの程度上顎に近づくか(狭-広)%%%、&br;(ii)%%%唇を丸めるか丸めないか(円唇-非円唇)%%%により整理。|声道のどこかで息の流れが阻害されることにより発される雑音。&br;主に、(i)%%%どこで(調音点)どのようにして(調音方法)音を出すか%%%、&br;(ii)%%%発音の際に声帯の振動をともなうか(有声音)ともなわないか(無声音)%%%で整理される。| 母音は円唇・非円唇に分けられ、そこから更に狭・半狭・半広・広に分けられる。 |※簡略表|>|>|非円唇|>|>|円唇|h |~|~前舌|~中舌|~後舌|~前舌|~中舌|~後舌| |~狭|i|ɨ|ɯ|y|ʉ|u| |~半狭|e||ɤ|ø||o| |~半狭-半広||ɘ||||| |~半広|ɛ||ʌ|œ||ɔ| |~半広-広|æ|||||| |~広|a||ɑ|ɶ||ɒ| -[[国際音声字母(International Phonetic Alphabet:IPA)>https://web.uvic.ca/ling/resources/ipa/charts/IPAlab/IPAlab.htm]]の子音表を改めたもの 赤字が日本語で用いられている音 &uploader(ee99d376d450ae0896f61e018c8fe6930b69f8bd_nichidaibunrigojokai_7,nolink); #br #br 音を表す方法の一つにローマ字表記がある。但し、ローマ字≠音声記号 音声表記([]で囲む)や音素表記(/ / で囲む)もある。 >''五十音図'' いろは四七字を縦五段、横一○行のわくの中に、 音韻上の性質から、子音を同じくするものを同行に、母音を同じくするものを同段に配置したもの。 清音の直音音節を整理配列した、音節表と見ることができる。 また、現代では、濁音、半濁音、拗音の表記を同様の行、段に配列して添えたものをもいう。 (日本国語大辞典第2版) -潜在的には、日本語ではもっと多くの音が用いられてもおかしくない。 「ゔぁ」や「うぃ」など。日本語の「ん」の発音は複数ある。 -五十音図は「和語・漢語の音の体系」に基づいて作られている。 -「あいうえお」を「ア行」とまとめるのは、「日本語の母音は5つ」と考えるから。 -それにともない、「イ段音」「ウ段音」は「い・う」の下に「直音」として配置。 -「は(清音)-ば(濁音)-ぱ(半濁音)」とまとめるのは、「連濁」(複合語における濁音化)の現象では「は-ば-ぱ」がグループをなすから。 #endregion ***第三講目の内容 [#w1b31b82] ***第四講目の内容 [#ge2e24cf] ***第五講目の内容 [#h058ff25] ***第六講目の内容 [#l4ffad25] ***第七講目の内容 [#e25f5bc8] ***第八講目の内容 [#k2054589] ***第九講目の内容 [#w6c2190b] ***第十講目の内容 [#w3ae01ed] ***第十一講目の内容 [#j299a193] ***第十二講目の内容 [#mb54bc24] ***第十三講目の内容 [#f046f7dc] ***第十四講目の内容 [#zca9010f] ***第十五講目の内容 [#y2d9bd1c] }} *コメント [#comment] #pcomment(,reply,20,) |