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書物文化研究(鹿野しのぶ) の変更点
''■[[文化研究>文化研究 一覧]]''
#contents
|BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|520|c
|BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):''分類''|''選択(国文学科)''|
|区分|[[国文学科]]科目|
|履修形態|一般(人数過多の場合は抽選)|
|履修条件|二年生以上、第1回の講義への出席|
|単位数|2|
|講師|[[鹿野しのぶ]]|
|学位等|学士(文学)|
*概要 [#Gaiyou]
洋紙に印刷された書物の形態以前の書物・古典籍に関する知識を深め、その文化史的役割について認識を深めることを目的とする。
この授業は崩し字を解読する作業がある。下に参考になるサイトを載せる。
>参考サイト
-[[電子くずし字字典データベース(文字検索)>https://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/w34/search/character]]
-[[史的文字データベース連携検索システム>https://mojiportal.nabunken.go.jp/]]
-[[AI手書きくずし字検索>https://ai-kuzushiji.net/]](精度はちょっと低い)
#br
原資料(古典籍)を取り上げることもある。
-講義の前には石けんで手を洗うこと
-爪を切っておくこと(マニュキアなど不可)
-指輪・腕時計・ネックレスなどの装飾品は外すこと。
-鉛筆を使うことなどのマナーがあるので、それを守ること。
-その他、最初の講義でガイダンスを行うので、受講希望者は&color(Red){第1回の講義に必ず出席すること};。
#br
教科書は『字典かな―出典明記(笠間影印叢刊刊行会)』(笠間書院 1972年)
//と堀川貴司の『書誌学入門』(勉誠出版 2010年)
買い揃えることをお勧めする。
#br
レポートが40%、授業内テストと各回に提出するリアクションペーパーの充実度が30%、授業参画度が30%。
授業参画度は発言や質問、実習の取り組み、技術の定着度など総合的に判断
#br
この科目は文理学部(学士(文学))のDPおよびCPの1,2に対応している。
*講師の印象 [#Inshou]
良く笑う。
*令和八年度(2026年度) [#h81d5434]
去年は抽選が行われた。
#style(class=submenuheader){{
**前期 [#o182f5e5]
}}
#style(class=submenu){{
|BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|520|c
|BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):授業形態|対面授業|
|日程/教室|水曜日 五限目/3303教室(三号館三階三番教室)|
***第一講目の内容 [#pc8025f4]
授業の説明など。この授業は和本を取り上げる。
書物の形態(和本の装幀)には巻子本と冊子本とがある。
//口承文学→書物・本
#region(古典籍)
''古典籍''
//古い書物の中で特に内容や形態が共に優れているものを指す。
//しかし、現在は「典籍」の用法と同じく、美術品的価値から時代区分を含む学術的評価の用語へ推移
古典籍とは、古い書物の中で、特に内容・形態ともに優れているものをいう。
しかし、「典籍」の用法同様、美術品的価値から、時代区分を含んだ学術的評価の用語に推移してきており、
わが国の場合、室町時代以前の書籍を江戸時代以降の者と区分して用いたり、
江戸末期以前の写本・版本全体を明治以降のものと区分して用いる場合も出てきている。
#br
「古典籍総合目録」(国文学研究資料館編、岩波書店、平成2年)は『国書総目録」続編と銘打つ如く後者の例で、
明治以降現代に至る活版洋装本の時代からすれば、装訂、料紙の形態面からも、
内容に関しても異質性が歴然とする写本・版本を古典籍と呼んだのである。
#br
この場合もわが国の伝統文化尊重が含意されてはいるが、「物としての本」の均質性が優先され、
内容・形態に関する優劣は、収録書目では配慮されていない。
#br
古典籍学も、本来は内容の優れた、美術品的価値を持つ古書籍に関する学を意味するが、
学術的価値をもつ古書籍の学に拡大されて用いられる段階が到来している。
江戸末期以前の写本・版本をもはや前代の文化遺産として見做す社会通念が形成されつつある現在、
それを対象とする学の名称として積極的に担うと考えてよかろう。(松野陽一)
#endregion
#region(書誌学と各時代の文献)
''書誌学と各時代の文献''
>''書誌学''
書物を研究の対象とする学。
書物の概念規定、書物の材料・形態・ 装訂などとその変遷、書写・印刷の様式・方法の変遷、テキストの成立・伝来・校訂などから、
文庫・蔵書家に及び、印刷・出版・書肆などの業にわたる。(長谷川強)
|時代区分|文献&br;※ジャンルには<>を、特定の書籍には『』を付ける。|備考|h
|奈良・平安期|<経巻目録>|天平一八年(746年)の諸寺の蔵経目録|
|~|<請来目録>|渡唐僧将来の仏典の目録であり、諸宗の仏典の目録&br;空海『弘法大師将来目録』、 最澄『傳教大師請来台州録』|
|平安期|『日本国見在書目録』|編者:藤原佐世&br;成立:寛平3年(891年)より前頃&br;対象:漢籍の目録|
|鎌倉期|『本朝書籍目録』|編者:不明&br;成立:1277~94年(建治3~永仁2)以前。室町時代の可能性も&br;対象:国書の&ruby(でんぽん){伝本};|
|>|伝本の比較:『万葉集』の訓点研究|h
|~古点|源順ら梨壺の五人|
|~次点|大江匡房?藤原基俊?藤原清輔?&br;元曆校本,類聚古集,広瀬本=藤原定家校訂,冷泉家本|
|~新点|仙覚|
>''集書・書写''
天皇(後水尾天皇など)
将軍(徳川家康)
大名(徳川義直・徳川光圀・前田綱紀など)
>''国書・漢籍の収集・校勘(&ruby(きょうごう){校合};)・目録・解題''
幕臣・藩儒・市井の学者
|~吉田&ruby(こうとん){篁敦};|書誌学の実質的な樹立者|
|~近藤&ruby(じゅうぞう){重蔵};(正斎)|幕臣、書物奉行。「右文故事』|
|~狩谷&ruby(えきさい){棭斎};|和漢書の考証・校訂・索引編集|
|~屋代弘賢|江戸後期の国学者。蔵書家。|
|~塙保己一|『群書類従』の編集を助ける。|
|~小山田与清|江戸後期の国学者。考証の学に通じた蔵書家。『群書捜索目録』を編纂。|
|~山崎美成|江戸後期の随筆作家。小山田与清に入門。|
|~柳亭種彦|江戸後期の戯作者。風俗考証。『用捨箱』『還魂紙料』|
|~足代弘訓|江戸末期の国学者。本居学派の中心的存在。『八代集部類』|
>''近代・現代''
-明治
欧風化による国書・漢籍の軽視
国史研究の補助学「書史学」
-大正・昭和
Bibliographyの訳語としての書誌学
日本書誌学会の結成
|~川瀬一馬|『日本書誌学之研究』大日本雄弁家講談社,1943年|
|~堀部正二|『中世日本文学の書誌学的研究』全国書房,1948年|
|~橋本不美男|『原典をめざして:古典文学のための書誌』笠間書院,1974年|
|~長澤規矩也|『図書学辞典』三省堂,1979年|
-平成・令和
|~藤井隆|『日本古典書誌学総説』和泉書院,1991年|
|~武井和人|『中世古典学の書誌学的研究』勉誠出版,1999年|
|~田島公|『禁裏・公家文庫研究』思文閣出版,2003年|
|~櫛笥節男|『宮内庁書陵部書庫渉猟』おうふう,2006年|
|~堀川貴司|『書誌学入門:古典籍を見る・知る・読む』勉誠出版,2010年|
|~佐々木孝浩|『日本古典書誌学論』笠間書院,2016年|
|~[[久保木秀夫]]|古筆切研究。『中古中世散佚歌集研究』青簡舎,2009年|
>''『源氏物語』の写本''
大島本(青表紙本)
定家本
尾州家本(河内本)
#endregion
#region(古典籍を調べるデータベース)
''古典籍を調べるデータベース''
|~国文学研究資料館|https://www.nijl.ac.jp/|
|~宮内庁書陵部|https://shoryobu.kunaicho.go.jp/Toshoryo|
|~国立国会図書館|https://www.ndl.go.jp/|
|~国立公文書館デジタルアーカイブ 内閣文庫|https://www.digital.archives.go.jp/fonds/2308962.html|
|~国立歴史民俗博物館|https://www.rekihaku.ac.jp/|
|~東京大学史料編纂所データベース|https://www.hi.u, tokyo.ac.jp/|
|~早稲田大学図書館 古典籍総合データベース|https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/.ac.jp/kotenseki/|
|~國學院大學図書館 古典学総合データベース|https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/studies/|
|~「日本古典籍調査要領」国文学研究資料館|https://www.nijl.ac.jp/activity/img/1.youryou_koten2024.pdf|
#endregion
***第二講目の内容 [#ne06d08d]
古文書の解読
***第三講目の内容 [#r2016738]
古文書を実際に触る。
***第四講目の内容 [#ba2f9879]
#region(歌の家)
''歌の家''
11〜12世紀(白河院の頃)に専門分野を代々司る家が生まれた。
|分野|家柄|h
|学問|菅原,大江|
|法律|中原,坂上|
|雅楽|豊原,多|
|書道|世尊寺|
|蹴鞠|難波,飛鳥井|
|武芸|源平から細分化|
|歌道|六条藤原|
→みんな歌を詠める(=それほど特殊な技能ではない)のに、歌を専門とする家が生まれたのは何故か?
#br
三代に渡って歌人を輩出した家があった。(親子歌人)
|生没|名|著書|説明|h
|1016~1097年|源経信|歌論書「難後拾遺」|三舟の才と称された歌人。|
|1055~1129年|源俊頼|歌学書「俊頼髄脳」|「金葉集」を撰進。また、「堀河百首」を企画|
|1113~?年|俊恵|家集「林葉和歌集」|出家して俊恵と名乗る。歌林苑で歌会・歌合わせを主催。鴨長明に歌を教えた。|
-&ruby(サンシュウ){三舟};の才
かつて、参加者をそれぞれの得意分野(漢詩・和歌・管弦)に応じて三つの舟に分乗させる舟遊びがあった。
その舟のいずれにも乗れる人(詩・歌・管弦のすべてに優れている人)だということ。
#br
>''&ruby(ひとまろえいぐ){人麻呂影供};''
歌聖の柿本人麻呂を祭る儀式。
歌人たちは人麻呂を神格化し、肖像を掲げ和歌を献じることで和歌の道の跡を踏もうとした。
#br
&ruby(げんえい){元永};元年(1118年)に初開催
源俊頼が陪膳役として参加
柿本人麻呂の絵を持つ⇨歌の家
(六条藤原が初めての歌の家)
#endregion
#region(六百番歌合)
''六百番歌合''
鎌倉時代(建久3年(1192年))に藤原良経主催でなされた歌合。
判者藤原俊成の判詞「源氏見ざる歌詠みは遺恨の事なり」などで知られ、後の千五百番歌合とならび歌合の最高峰と評される。
|CENTER:左方|CENTER:右方|h
|藤原良経(忖度を避ける為、女房と名乗る)&br;中山兼宗&br;藤原定家(御子左家)&br;顕昭&br;藤原季経(六条家)&br;藤原有家(六条家)|慈円(忖度を避ける為、信定と名乗る)&br;藤原家房&br;寂蓮(御子左家)&br;藤原隆信&br;藤原家隆(御子左家)&br;藤原経家(六条家)|
>''六百番陳情''
顕昭が六百番歌合における藤原俊成の判詞に異見を述べたもの。
御子左家(俊成)と六条家(顕昭)との対立を背景として、歌論史上、重要な資料。
#endregion
#hr
#region(課題の回答例)
''課題の回答例''
>''仮名(濁点・句読点つき)''
RIGHT:古来風躰抄 上
#br
やまとうたのおこり、そのきたれること
とをいかな。ちはやぶるかみよゝりはじ
まりてしきしまのくにのことわざと
なりにけるより、このかた、そのこころおのづか
ら六義にわたり、そのことば万代にくちず。
かの古今集の序にいへるがごとく人の
こころをたねとして、よろづのことのは
になりにけれバ、春のはなをたづね、秋の
//风
//>''字母''
//RIGHT:古来風躰抄 上
//#br
#endregion
***第五講目の内容 [#r733a376]
歌道家の流派には、
白河院歌壇の中心人物だった藤原顕季(六条修理大夫)の六条藤家と
御子左第を伝領した先祖を持つ藤原俊成の御子左家がある。(御子左家は後に分裂)
|~六条藤家|柿本人麿像が象徴。代々継承される。|
|~御子左家|俊成の書が象徴。代々継承される。|
御子左家は藤原為家の頃に、二条家・京極家・冷泉家に分裂する。
現在まで続いているのは冷泉家のみ。
#region(冷泉家の書物)
''冷泉家の書物''
>''冷泉家の文化と文化財''
|>|冷泉家時雨亭文庫|h
|~有形文化財|「和歌の家」「勅撰和歌集撰集の家」|
|~|古文書|
|~|冷泉家住宅|
|~無形文化財|冷泉流の歌道|
|~|「和歌の家」としての年中行事|
>''藤原俊成の活動''
|>|冷泉家時雨亭文庫蔵 自筆本『古来風体抄』|h
|初撰本|建久八年1197七月二〇日 完成|
|中間本||
|再撰本||
・歌論のキモ
歌人が事物の美的本性を自分の心の中に捉える心的主体「もとの心」を自覚と、
和歌の本質を詩的言語の韻律効果とそれによって浮かび上がる複雑な情趣美の種々相にある、とする。
#br
|>|「長秋詠藻」自撰家集|h
|第一類|自撰原型本(筑波大学蔵本)|
|第二類|原型本に定家が追記した形態(冷泉家時雨亭文庫蔵本)|
|第三類|二類本に後人が長歌・文治年間の歌群が付加された本|
|第四類|三類本に千五百番歌合の歌を挿入(細川幽斎の手を経て六家集版本として流布)|
-「日野切」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/82016
「長秋詠藻」(藤原俊成の家集)は日本大学にある。
#endregion
***第六講目の内容 [#rac4d86e]
(作り途中)
#region(藤原為家の子孫の分立)
''藤原為家の子孫の分立''
>''藤原為家''
生没:1198~1275
鎌倉時代前・中期の歌人。定家の長男。
父の歌風を継ぎ、御子左家を確立。「続後撰集」「続古今集」を撰進。
歌論書「詠歌一体」、家集「為家集」などを記す。
為家は当初、長男の為氏(二条家の祖)に荘園を譲っていたが、
晩年に側室の阿仏尼を寵愛し、彼女との間に生まれた為相(冷泉家の祖)にも荘園を与えたいと考える。
そこで為家は、「&ruby(くいがえし){悔還};(譲渡を取り消して別の人に譲り渡すこと)」を行い、為氏から何回も取り上げて為相に譲り直した。
⇨分裂の原因
#br
分裂の有様は、阿仏尼の『十六夜日記』に記されたように法廷闘争に発展した。
また、為相が為兼(為教の子)に書を貸したにも関わらず為兼が返さなかったので、為秀(為相の子)は困ったという話が伝わっている。
>''系図(簡略)''
為家
┣為子:娘。愛されていた。
┣為相:阿仏尼との子。冷泉家の祖。
┣為氏:宇都宮蓮生女との子。二条家の祖。
┗為教:宇都宮蓮生女との子。京極家の祖。
#endregion
#region(書誌調査)
''書誌調査''
#endregion
***第七講目の内容 [#idd7fdaf]
&color(Red){課題学習(休講)};
>''課題''
+テキストp3~115を熟読し、書誌調査に備える。重要と思われる箇所にマーカーを引く。
+[[古典籍書誌調査要綱>https://www.nijl.ac.jp/activity/img/youryou_koten.pdf]]を印刷し熟読する。%%%次週持参する%%%。
***第八講目の内容 [#v57d3c4e]
古典籍書誌調査要綱について
***第九講目の内容 [#vec41dc1]
''&color(Red){休講};''
***第十講目の内容 [#j0eb9b91]
書誌調査(図書館2階のグループ閲覧室Aにて)
-持ち物
--マスク
--鉛筆・消しゴム
--濡れた手を拭くもの
***第十一講目の内容 [#s163c651]
書誌調査
***第十二講目の内容 [#g1ab4f93]
***第十三講目の内容 [#m84e9f28]
***第十四講目の内容 [#a73ec53b]
***第十五講目の内容 [#yfbc4bda]
}}
*コメント [#comment]
#pcomment(,reply,20,)
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