<a href="https://nichidaibunrigojokai.swiki.jp/index.php?cmd=related&page=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%A8%E8%AA%9E%E5%BD%99%28%E4%BA%95%E4%B8%8A%E5%84%AA%29">日本語の意味と語彙(井上優)</a> の編集
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> 日本語の意味と語彙(井上優)
日本語の意味と語彙(井上優)
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***第五講目の内容 [#pd7313d8]
''■[[日本語学講義]]'' #contents |BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|520|c |BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):''分類''|''選択必修(国文学科)&br;現代日本語学講義のみ国語科教員(国文学科)必修&br;日本語教育選択''| |区分|[[国文学科]]科目| |履修形態|一般(人数過多の場合は抽選)| |履修条件|第2回授業までにCanvas LMSに自己登録し、第2回授業までに最低1回は出席すること。&br;(やむをえない事情による場合を除き、受講を認めない。)| |単位数|2| |講師|[[井上優]]| |学位等|学士(文学)| *概要 [#Gaiyou] 「現代日本語学講義2」が改称され、「日本語の意味と語彙」という名前になった。 #br 「ことばの意味」について考える研究領域には「意味論」「語用論」「語彙論」の3つがある。 この講義では、現代日本語を素材として「意味論」「語用論」「語彙論」について概観するとともに、 「ことばの意味」について考える方法について、実際の研究例をもとに解説する。 #br 毎回、授業の内容をふまえて考えたことをまとめる課題を出す。 成績割合は期末レポート(40%)、授業参画度(60%)である。 教科書は使用しない。 #br この科目は新カリキュラム(令和2年度以降入学者)では、 文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,2及びカリキュラムポリシーCP1,2に対応している。 *講師の印象 [#Inshou] *令和八年度(2026年度) [#h81d5434] 前期のみ開講。 #style(class=submenuheader){{ **前期 [#k8bca74e] }} #style(class=submenu){{ |BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|520|c |BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):授業形態|対面授業| |日程/教室|金曜日 三限目/422教室(四号館二階二番教室)| ***第一講目の内容 [#ad2c5598] #region(意味論・語用論) ''意味論・語用論'' コンテクスト(context、文脈)から切り離して考えることができる側面を扱うのが''「意味論(semantics)」'' コンテクストから切り離して考えることができない側面を扱うのが''「語用論(pragmatics)」'' #br 意味は人の頭の中にしかない。どう表すかに着目。 >''意味論の問題:「ほす(干す)」と「かわかす(乾かす)」'' 明鏡国語辞典第3版を参照 -かわかす 日光・日・風などに当てて、ぬれた物や湿った物の水分を取り除く。 「ぬれた服をストーブでかわかす」「涼風に当たって汗をかわかす」 -ほす --①水分を取り除くために、物を日光・風・火などのあたる場所に置く。特に、日に当てて乾かす。 「物干し場に洗濯物をほす」「本を日にほす」「ほした魚」 --②その中にある水などをすっかりなくす。からにする。 「池の水をほす」「杯をほす」「飲みほす」 ⇧②の用法は「池・田」「杯」に限られる。これらは水がないと存在価値がないもの。 「水分を抜く=存在価値をなくす」という意味拡張。 --③意図的に仕事や役割を与えないでおく。「役をほされる」 ⇧③の用法は、「仕事・役割」を「水分=生命活動を支えるもの」にたとえたもの。 >''語用論の問題:「いいです」の解釈(井上 2024)'' 応答表現「いいです」は、 ①許可・承諾(してもいい)を表す場合と、 ②断り・遠慮(しなくてもいい)を表す場合がある。(二義的、ambiguous) #br 「いいです」はよく「あいまい」と言われるが、実際は「いいです」が「許可・承諾」か「断り・遠慮」かは明確。 (ambiguous だが vague ではない。) 表情や身振り以外にも「いいです」の意味を判断する手がかりがある。 >「いいです」の解釈の手がかり +終助詞・イントネーション |~許可・受諾|いいです%%%よ%%%↑| |~断り・遠慮|いいです%%%よ%%%(非上昇)| |~来るはずの聞き手に念押し|来て%%%よ%%%↑| |~話し手は来てほしいと思っているが、聞き手は消極的|来て%%%よ%%%(非上昇)| +「話し手利益」と「聞き手利益」 |例1|A:ちょっと中を見学したいんですが。[お願い]&br;B:いいですよ。[許可・承諾]| |例2|店員:レジ袋はどうされますか?[申し出]&br;客:いいです。[断り・遠慮]| -「お願い=話し手利益」は「してもいいか(可能)できないか(不可能)」という気持ちの発話。 それに対する「いいです」は「してもいいです(許可・承諾)」。 -「申し出=聞き手利益」は「する必要があるか(必要)しなくてもいいか(不必要)」という気持ちの発話。 それに対する「いいです」は「しなくてもいいです(断り・遠慮)」。 -相手の発話が「お願い」か「申し出」かは、多くの場合、文脈から明らかなので、 「いいです」が「許可・承諾」か「断り・遠慮」かも文脈から明らか。 -ただし、「お願い」が相手の利益にもなる場合は「申し出」ともとれるので、その場合は、 「お願い」に対する返答も「申し出」に対する返答も可能。 最近は「いいです」にかわって「大丈夫です」が用いられることが多い。 「いいです」「けっこうです」よりも「大丈夫です」のほうが「私の側では問題ない=お気遣いなく・ご心配なく」という気持ちが明確に感じられるから。 ⇧不適切な日本語とは言えない。 #endregion ***第二講目の内容 [#p394428a] #region(辞書に書いてあること・辞書に書いてないこと) ''辞書に書いてあること・辞書に書いてないこと'' 国語辞典は「知らないことばについて調べる」「ことばの意味や使い方を確認する」ときに引くが、国語辞典はそのためのものか? →知らない言葉について調べる為の辞書(例:専門語辞典)はあるが、国語辞典は寧ろ「誰でも知っている基本的な語」を優先して見出語にする。 →国語辞典には「ことばの意味や使い方」を十分に説明するためのスペースがない。 #br 国語辞典は「日本語にはこういう語がある」ということを示すためのもの。 ことばの意味や使い方は、限られた分量の中で大まかに解説を加えるのみ。(井上 2009) →辞書は「ことばの意味や使い方」について考えるためのよい材料。 (「この説明で日本語学習者が正しく使えるか?」という観点から考えるとよい。) #br >''「様(さま)」と「さん」'' -様 |~デジタル大辞泉|人を表す語(名詞・代名詞)または人名・役職名・団体名などに付いて、尊敬の意を表す。| |~明鏡国語辞典第3版|(人を表す語や団体名などに付いて)尊敬を表す。&br;一般に良くない印象のある呼び方には「様」は付けない。| -さん |~デジタル大辞泉|人を表す語や人名・役職名・団体名などに付いて、尊敬の意を表す。&br;また、動物名などに付いて、親愛の意を表すこともある。| |~明鏡国語辞典第3版|(人を表す語や団体名などに付いて)軽い尊敬や親しみの気持ちを表す。&br;織内で使う「課長―」などは標準的な言い方ではない(役職名は本来敬称)。&br;ただし、部外者の立場からは尊敬語として使う。&br;幼児語では動植物名などに付けて親しみを表す。| →同じような説明。これを読んで単語の区別ができるようにはならない。 #br >''国語辞典に書いてあること'' ①語の(ごく)大まかな意味と考えられること ②意味が近い、あるいは意味的に関連する他の語 ③語の意味特徴が現れる用例 >''国語辞典に書いてないこと'' ①説明しなくても日本語母語話者には何となくわかる具体的なニュアンスや使い方 ②用例を見れば日本語母語話者には何となくわかること ③意味や使い方の分析がされていないこと。 #br 国語辞典は、何よりもまず「日本語にはこういう語がある」ということを示すためのもの。 基本的に日本語母語話者が使うことを前提にしており、「ことばの意味や使い方を詳しく説明する」ためのものでは必ずしもない。 #endregion ***第三講目の内容 [#v4fc8d64] ***第四講目の内容 [#o993e92a] ***第五講目の内容 [#pd7313d8] ***第六講目の内容 [#l88f2f4a] ***第七講目の内容 [#fcda3892] ***第八講目の内容 [#i20d15be] ***第九講目の内容 [#sc7ab6db] ***第十講目の内容 [#x9cb97d5] ***第十一講目の内容 [#mc00df3b] ***第十二講目の内容 [#a9afc5c5] ***第十三講目の内容 [#n51cdc7e] ***第十四講目の内容 [#h136ea0c] ***第十五講目の内容 [#y0f041d6] }} *コメント [#comment] #pcomment(,reply,20,)