<a href="https://nichidaibunrigojokai.swiki.jp/index.php?cmd=related&page=%E6%BC%A2%E6%96%87%E5%AD%A6%EF%BC%91%28%E7%89%87%E5%80%89%E5%81%A5%E5%8D%9A%29">漢文学1(片倉健博)</a> の編集
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> 漢文学1(片倉健博)
漢文学1(片倉健博)
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***第一講目の内容 [#r28f60ad] 授業の説明。課題は漢文に関する知識や意識を確認する簡単なもの。
#include(漢文学項目,notitle) #contents |BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|520|c |BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):''分類''|''国文学科選択必修(A群)/[[国語科教員(国文学科)>教職コース/教職課程]]必修''| |区分|[[国文学科]]科目| |履修形態|一般(人数過多の場合は抽選)| |履修条件|二年生以上| |単位数|2| |講師|[[片倉健博]]| |学位等|学士(文学)| *概要 [#q1f88e6e] 本授業では漢文(古典中国語)は外国語であるとの立場を明確にしたうえで、 古典中国語文法に主に焦点を当てて、漢和辞典の利用法、訓点の施し方、書き下し文および現代語訳作成の基本的技術を学ぶ。 &color(Red){古田島洋介・湯城吉信『漢文訓読入門』(明治書院 2011年)が教科書として必須。};(ぶっちゃけ、なくてもなんとかなる。) 毎回、出席確認を行う。テストは場合により追試がある。 講師曰く、予習の必要はなく、GPAが下がらないように配慮してあるとのこと。 #br この科目は文理学部国文学科(学士(文学))のDPおよびCPの2に対応している。 *講師の印象 [#ucc03ead] (性格も授業の難易度設定も)優しい。この人の授業を落とす学生はそうそういない。 *令和七年度(2025年度) [#a2becd30] 漢文学2と同じく後期のみ開講。漢文学2と一緒に取るのがおすすめ。授業はかなり駆け足である。 #style(class=submenuheader){{ **後期 [#z4cb0e1a] }} #style(class=submenu){{ |BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|520|c |BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):授業形態|対面授業| |日程/教室|金曜日 三限目/3308教室(三号館三階八番教室)| ※131教室(一号館三階一番教室)から3308教室に変更された。 穴埋めしたプリントを写真にして提出する課題が初めの内は基本的に毎回出される。 ファイル形式や題名の指定なし。授業中に先生が言った補足等を書き込んでいると評価が上がる。一枚目のプリントには学科・学年・番号・名前を書く。 教科書は第五講から必要。 ***第一講目の内容 [#r28f60ad] 授業の説明。課題は漢文に関する知識や意識を確認する簡単なもの。 ***第二講目の内容 中国の文字(1) [#k60e6382] #region(プリントの穴埋めと補足・解説) ''プリントの穴埋めと補足・解説'' -1.表音文字・表意文字 表音文字:字音を表わす文字。( 仮名 )、( アルファベット )など。 表意文字:意味を表わす文字。( アラビア数字(1,2,3...) )、漢字など。 ※意味だけを表しているわけではない。 銭、浅、賎の㦮は( 音 )符。⇔義符 声符:漢字の字音を表わすパーツ。音符とも。 義符:漢字の字義を表わすパーツ。( 意符 )とも。 漢字は意味・字音を表わし、1字( 1単語 )となるので最近は( 表語文字 )とも。 -2.漢字の三要素「形・音・義」 字形:音と義を( 可視化 )し( 表記 )のルールとして定着しているもの。 字音:耳で聴いたものと表記したものをつなぐもの。 字義:相手に意味を( 伝達 )する作用を果たすもの。 文字学:字形の研究。 音韻学:字音の研究。 ( 韻書 ):字音を記した字書。 訓詁学:字義の研究。 訓詁:( 解釈 )の意。(「説明」という意味もある。) これらをまとめて( 小学 )。( 経典 )解釈の基礎研究として重視される。 中国の伝統的図書分類「四部分類」(経史子集)では、儒教経典と同じ( 経 )部。 >補足 「四部分類」(経史子集)は並びにも意味があり、前にある程尊い。 経は儒教経典、史は歴史書、子は儒教以外の思想家の書物(「諸子百家」の「子」である。)、集は文学作品を意味している。 -3.字形と字体 字形:漢字の意味を形成する( 構成要素 )であり具体的な形そのもの。 字体:個々の字の規格について論じる用語、文字自体が表わす( 意義 )に影響しない。 ※ 国 國 沢 澤 ←どの字体でも意味に違いはない。 ( 書体 ):1つの体系としての文字デザイン。フォント。 >補足 表記法は定着するのに時間がかかる。 また、日本語では音と義(意味)が同じでも形(表記法)が異なる単語がある。以下に例を挙げる。 音:sokkou 義:直ぐに 形:ソッコー/速攻/即効/即行... -4.字体(書体)の変遷 ( 書写材料 )材料の変遷により変化。 刻む・彫る⇒丁寧に書く⇒( 効率良く )書く⇒大量生産用⇒・・・ 甲骨文字:( 殷 )朝晩期、亀の甲羅や牛の肩胛骨に刻まれたもの。 ※殷朝とは紀元前16世紀頃から紀元前1046年に支那大陸にあった王朝。考古学的に実在が確認されている支那大陸最古の王朝である。 ( 卜占 )のことばを記すために用いられた。1899 年発見。 金石文:先秦時代、( 祭祀 )用の青銅器や石碑に刻まれたもの。 大篆:春秋戦国時代の字体。( 国 )ごとに字形が異なる。( 籀書/籀文 )ともいう。籀は「ちゅう」と読む。 小篆:秦が天下を統一し、制定した文字。 ( お固い賞状で使われる印鑑 )の字体。 隷書:( 事務作業 )用に作りだされた。 「隷」は( 役人 )の意とも。 草書:隷書を( 速く )書くことで成立。「草」は( 慌ただしい )の意。 行書:草書と楷書の間の書体。楷書が分かれば読める。 楷書:隷書から発展。「楷」は( 規範 )の意。( 唐初期 )に確立。 明朝体:明代に確立した楷書をモデルにした( 印刷 )書体。 1.水平・( 垂直 )構造。2.縦画:垂直で( 太く )。横画:水平で細く。 3.なるべく( 斜め線 )を用いない。 例:明朝体:( 令・近 )手書き字体:( [[令>https://www.google.com/search?sca_esv=89ebb62b8b040c7e&rlz=1CAYJDV_enJP1103&sxsrf=AE3TifPxxScCxp7r7tytPQGJLbwf0k2oxQ:1758951767111&udm=2&fbs=AIIjpHzQki16q-8Z7j6aseYi2jA_awT46aeCpCIps-CmKmRFQnye5ZCZ-joo3KzReil4N43rGkuh8EguIQVi1wl8qcF21iOFqy7qG0996_u55kIo2JO7kYXdCApMC7kS_kje8OJw35OEUTsbnT7dBgclBxqUdf2JGqceETkfID7up1b-vrDmiwnBMQguvzl9aZaix4G0E8WZ0cWNSVaGC5n-cB4CCs6a68qks-bL41yoAXnvDTAdUHw&q=%E4%BB%A4&sa=X&ved=2ahUKEwj7xYX6nfiPAxV2j68BHTIVPPwQtKgLegQIExAB&biw=1300&bih=595&dpr=1.05#vhid=UoISaG-HQsRsqM&vssid=mosaic]]・[[近>https://www.google.com/search?q=%E8%BF%91&sca_esv=89ebb62b8b040c7e&rlz=1CAYJDV_enJP1103&udm=2&biw=1300&bih=595&sxsrf=AE3TifOXsGIGZAkdg0MAC-q9sSSNp5ZkWw%3A1758951770792&ei=WnnXaKCMMNHs1e8P6MeL-Ao&ved=0ahUKEwigoeb7nfiPAxVRdvUHHejjAq8Q4dUDCBE&uact=5&oq=%E8%BF%91&gs_lp=Egtnd3Mtd2l6LWltZyID6L-RMggQABiABBixAzIFEAAYgAQyCBAAGIAEGLEDMggQABiABBixAzIIEAAYgAQYsQMyCBAAGIAEGLEDMggQABiABBixAzIIEAAYgAQYsQMyCBAAGIAEGLEDMgsQABiABBixAxiDAUifE1DhBVi-EXABeACQAQCYAfMBoAG-CqoBBTAuNS4yuAEDyAEA-AEBmAIGoAKdCKgCCsICChAjGCcYyQIY6gLCAg0QABiABBixAxiDARgEwgIQEAAYgAQYsQMYgwEYBBiKBcICChAAGIAEGLEDGATCAgcQABiABBgEwgIGEAAYBxgemAMVkgcFMS4zLjKgB7YXsgcFMC4zLjK4B4gIwgcHMi0zLjIuMcgHRQ&sclient=gws-wiz-img#vhid=k-A-jVCFPnPCmM&vssid=mosaic]] ) ※木版印刷は版木に( 1文字 )ずつ彫るわけではない。 ( 分業化 )⇒縦線だけ彫る職人、横線だけ彫る職人。 斜め線が少なく( 規則的 )である方が効率がよい。 日本の明朝体に相当するものは、中国では( 栄体 )、Windows 搭載 PC:SimSun 明朝体・宋体ともにだいたい同じ書体。 明朝体:鬱 SimSun:鬱(このサイトでは明朝体でしか表示出来ない。) 日本はその書体が( 確立 )した時代にちなみ、中国は誕生した時代にちなんだだけ。 -5.正字・異体字 正字:正しいとされる字体。今日の基準は( 『康煕字典』 )(1716 年)。 異体字:字音と字義は同じで、( 字体 )のみ異なるもの。歎→( 嘆 )泪→( 涙 ) 通字:通用字。正しくはないが慣用として( 許容 )される字。 俗字:( 民間 )で通用している規範から外れる字。酒→( 氿 )(※九と酒は中国では同じ発音) 韮→艽 橘→( 桔 ) 『干禄字書』:現存最古の楷書の標準字体を示した字書。 顔元孫(顔之推の子孫、顔真卿の伯父)撰。「干禄」は「禄を干(もと)む」( 役人になる )。 ( 科挙合格 )のための参考書。 ※字体理解が出世に関わる。 -6.日本の漢字音 日本は中国の異なる( 時代・地域 )から伝来した音が複数存在。 中国は 1 字 1 音が原則。⇒一部例外、多音字。 好 乐(楽) >補足(多音字の例) 好:goodの意味ではhǎo、likeの意味ではhào 乐:音楽という意味ではyuè、楽しいという意味ではlè 呉音:六朝期の( 長江 )下流域の音。( 仏教 )関係用語に多い。 灯%%%明%%%:ミョウ 漢音:( 唐 )の( 長安 )一帯の音。遣唐使によってもたらされたもの。 %%%明%%%治:メイ 唐宋音:鎌倉時代以降に入ってきた音。( 禅宗 )関係の用語に多い。 %%%明%%%朝体:ミン 慣用音:本来( 誤読 )だが、読みとして定着したもの。%%%輸%%%( %%%シュ%%%シュツ )出 消%%%耗%%%( ショウ%%%コウ%%% ) 奈良・平安時代に( 呉音 )を( 漢音 )に改めようとしたがうまくいかず。(漢音は首都(長安)で使われていた発音だった為) 『論語』:ロンゴ(呉音)、( リンギョ )(漢音)。 -7.中国の漢字音 上古音:( 周 )から漢代の音。 中古音:南北朝から( 栄代 )の音。( 隋・唐 )の標準音。『広韻』(1008 年) ( 近古音 ):元から清代の音。 『中原音韻』(1324 年)( 入声 )消滅。(「にっせい」と読む) 現代音:近代以降。 唐詩の( 押韻 )や漢和辞典記載の四声や反切は( 広韻 )準拠の中古音。 -8.漢字の発音表記 現代:ピンイン・( 注音符号 )・ウェード式。 ピンイン:( 中国 )で用いるローマ字による発音表記。 注音符号:( 台湾 )。仮名を手本にして出来た。 ウェード式:トーマス・ウェード(1818-1895 年)発案のローマ字による表記法。 中国では現在使われないが、台湾では( 地名・人名 )のローマ字表記に一部使用。 台北= ピンイン:Táiběi / 注音符号:ㄊㄞˊㄅㄟˇ / ウェード式:( Taipei ) 古典:直音・( 読若 )・反切。 直音:広く字音が知られている別の字で字音を示す。“誕、音但” ( 読若 ):広く字音の知られている別の同音・近似音で字音を示す。“銴、読若誓”(銴、読みて誓の若(ごと)し)※字音をある程度知らないと結局読めない。 反切:漢字 2 字を用いて、声母( 子音 )、韻母( 母音 )、( 四声(声調) )を示す。 「A、BC 切」 A:反切帰字、もとの字。 B:反切上字、A の声母を示す。 C:反切下字、A の韻母と声調を示す。 例:「東、徳紅切」「東は徳(toku)紅(kou)の切」⇒東(tou) 「呂、力挙切」「呂は、力( li )挙( jǚ )の切」⇒呂“lǚ” -9.四声 古代中国では平声・上声・去声・入声とし、詩作では平声と仄声とに区別。 平声:( 抑揚 )のない平板な音。現代中国語の第 1 声と第2声。 仄声:上声・去声・入声の総称。「仄」は( 傾く )の意。 上声:現代中国語の第 3 声。( 低く抑えめ )の音。「上」は普通、第 4 声だがここでは第 3 声。上声 shǎngshēng 去声:現代中国語の第4声。ストンと( 落ちる )音。 入声:( 元代 )にほぼ消滅。方言や日本語に残る。 日本語音読みの歴史的仮名遣いで「( フ・ツ・チ・ク・キ )」(p,t,k)でおわるもの。 蝶(テフ・dié)列(レツ・liè)八(ハチ・bā) 六(ロク・liù)席(セキ・xí) 不(フ・bù)など。 四声は漢和辞典には載っているので不安な場合はそのつど確認。 [漢和辞典での確認の仕方] 漢和辞典での表記→ ①【同】 東② ④ 定東(切) ⑤ tóng ①( 親字 ):見出し字。 ② 韻目:韻母(母音)によって分類された各韻の代表字。 ③ 平仄:( 左下 )から時計回りで平・上・去・入声を表わす。 ④( 反切 ):「定」が声母(子音)を表し、「東」が韻母(母音)と声調を表わす。 ⑤ 現代音:現代中国語の( ピンイン(拼音) )表記。 ※ 反切で表している字音は( 中古音 )(隋・唐の標準音)。 -10.訓詁法 古典作品の語義解釈で用いられる説明方法。 形訓:字形から語義を( 説明 )・解釈。“止戈為武” 「名」:①自命也。②从口从夕。③夕者冥也、冥不相見、故以口自名。 ①自ら名乗ること( 意味の説明 )。②口と夕で構成される(構成要素の説明)。 ③夕方は暗く、暗いと見えないので口で自ら名乗るのである(なぜ②を使って①になるか説明)。 声(音)訓:字音で解釈。“政者正也”「山は産なり、物を産み生ずればなり。」 同音、近似音によるこじつけ、( 恣意的 )解釈。 義訓:字義で解釈。( 言葉 )で説明。“假、非真也”「假とは、真ではないという意味だ」 “旱、不雨也”「旱とは、雨が降らないという意味だ」 互訓:相互に解釈。“恐、惧也” “惧、恐也“「恐とは、惧のこと」「惧とは、恐のこと」 どちらかを知らないと解らない。 反訓:( 反義語 )で解釈するように見える現象。 “乱、理也” “乱、治也” ←←←←←&color(Red){''試験には出ない''}; 現代の国語辞典の説明に近いのは( 義訓 )。たまに互訓もどきもあるけれど... #endregion ***第三講目の内容 中国の文字(2) [#faaba20c] #region(プリントの穴埋めと補足・解説) ''プリントの穴埋めと補足・解説'' -1.『説文解字』 後漢の( 許慎 )の著した字書。略称『説文』。 ( 小篆 )を基準に 9353 字の字義を解き明かす。 ( 部首 )によって文字が配列されている。字音ごとの配列⇒( 韻書 )※例えば『広韻』 注釈書:清・( 段玉哉 )『説文解字注』、略して「段注」。現在の漢和辞典の説明文に引用されることも。 >補足 許慎の著した説文解字(説文)は最古の漢字字典で、熟語を載せず音と意味だけを記載。収録された部首数は540。(康煕字典は2214) -2.六書 六書:漢字の( 構造 )に関する 6種類の原則・分類。『説文解字』叙。 指事:“視而可識,察而見意”「視て識るべし、察して意を見る。」 見れば字形を容易に( 認識 )でき、観察すればどのような意味か見て取れる。 ( 抽象的 )な観念を( 記号化 )したもの。上・下・刃など。 象形:“畫成其物,隨體詰詘”「画きて其の物を成し、体に随って詰詘(きっくつ)す。」 物(の形)を描いて、その形の通りに筆画を( 曲げる )。具体的、( 絵画的 )、絵文字。日・月・刀・馬など。 形声:“以事為名,取譬相成”(事を以て名を為し、譬(たとえ)を取って相い成る。) 事物の属する意味( カテゴリー )を文字(名)とし、発音が分かる成分(譬)を加えて作られる。声(音)符と( 義(意)符 )で構成。江・河・波など。 ※全漢字の( 80 )%以上は形声とされる。(表音文字である可能性もあるか) 会意:“比類合誼,以見指撝”(類を比して誼を合わせ、以て指撝(しき)を見(あら)わす。) カテゴリーを代表する字(類)を( 並べ )、その意味(誼)を合わせて、指し示すものを明らかにする。 2つ以上の( 文字 )を合わせ、観念的に( 新たな )意味を指し示す。明・男・武・信など。 転注:“建類一首,同意相受”「類を建て首(かしら)を一にし、同意相い受く。」 カテゴリー(類)を建てそれを中心(首)とすれば、(カテゴリーを共有する) 字(同意)は転用可能である。ある文字が同音のほかのことばの文字として( 代用 )されることとも。 本来の字義を一部( 残し )ながら、派生的に別の意味に転化したものとも。 ※転注には諸説ある。( 「互訓」 )のこととも。 考・老など。『説文』の例「考・老」が難解で定説がない。 仮借:“本無其字,依聲託事”「本其の字無く、声に依りて事を託す。」 もとはそれに対応する(既成の)文字がなく、発音が同じ別の字を借りてその語を表わす。 ( 当て字 )、( 字義 )に関係なく音だけ借用したもの。令・長など。 令:号令⇒音だけ借りて長官を表わす意味に転用。 県%%%令%%% 長:久遠、long⇒音だけ借りて長官を表わす意味に転用。会%%%長%%% ※転注はもとの字義の影響があり、仮借はもとの字義と( 関係 )なし。 指事・象形・形声・会意 ⇒造字法(字の組み立て方・構成) ※2つにまたがることも。燃・導:会意形声 転注・仮借 ⇒( 同字法 )(字の使い方) --2-1.文と字 文:指事・象形。それ以上( 分解 )できないもの。独体とも。 字:形声・会意。複数の( 文 )が合わさったもの。合体(ごうたい)とも。 『説%%%文%%%解%%%字%%%』文を説き、字を解く。 --2-2.右文説と単語家族 右文説(うぶんせつ):声符に字音だけでなく( 意味 )を求めようとする説。 単語家族論:右文説から発展して①声符(音を表すパーツ)が同じものと②字音が( 近似 )していれば( コアイメージ )は共通しているとの考え方。(藤堂明保) 例:「清」「晴」「精」「静」はみな「青」を( 声符 )としているが「青」の( 澄み切った )とのコアイメージを共有し、 さらに字音の近い「晶」「星」もコアイメージを( 共有 )したグループと見なす。 -3.本義と引申義 本義:その文字が作られたときの( 本来 )の字義。( 原義 )とも。 引申義:ある文字が転用されることで( 新たに与えられた )字義。引伸義とも書く。 例:「胡」( ひげ )(本義)、( えびす )(引申義) ※北方の異民族は髭を生やしていたので、「胡」そのものが異民族を指すように。 -4.省文・繁文 例:( 「然」 )はもともと「もえる」の意。 「しかり」の意味でも使われるようになり「もえる」では火偏を加えるように。 省文(せいぶん):字体の偏などを省略し、もとの字の意味に用いること、またその略された字。 例:「もえる」の意で「然」、( 「みちびく」 )の意で「道」などとすること。 繁文:字体に偏や旁が加わること、増文とも。⇔省文 例:「申」には( 「もうす」 )「のびる」の意があったが、「のびる」の意のときは人偏を加え「伸」にすること。 然⇒燃 道⇒導 -5.連綿語・形態素 連綿語:漢字は( 1字1語 )が原則だが、2字で1単語となるもの。 オノマトペとして使われることが多く、音感美や( リズム )感をだすはたらき。 双声:2字の熟語で( 声母(子音) )が同じ。 踌躇(%%%ch%%%óu%%%ch%%%ú) 仿佛(%%%f%%%ǎng%%%f%%%ú) 畳韻:2字の熟語で( 韻母(母音) )が同じ。徘徊(ハ%%%イ%%%・カ%%%イ%%%)彷徨(ホ%%%ウ%%%・コ%%%ウ%%%) 形態素:ことばの( 最小 )の意味単位。それ以上意味を分けられないもの。語素とも。 例:「葡萄」、「葡」のみ「萄」だけでは意味をなさない。「匍匐」も。 「葡萄」2字で形態素。「樹木」は「樹」も「木」も単独で tree,wood などを意味するので、「樹」「木」それぞれ 1 字で形態素。※中国語の「木」は単独では語ではない。 >補足 中国語では、「木」「民」「目」は形態素(構成要素)でしかなく単語(語)ではないので単用できない。 |>|>|>|>|>|>|>|>|中国語の形態素と単語の違いの例|h |BGCOLOR(#FFFFD2):''形態素''|咖啡|我|人|民|人+民|树|木|树+木| |BGCOLOR(#FFFFD2):''単語''|咖啡|我|人|×|人民|树|×|树木| ※「咖啡」は「珈琲(コーヒー)」のこと、「树木」は「樹木」のこと。 -6.諱・字・号・諡・排行 諱(名):実名、( ファーストネーム )。 君主・( 師 )・( 親 )以外は、基本、諱で呼ばない。忌み名。 古代中国では皇帝の諱と同音を口にすることや書くことも避けられた。⇒( 避諱 ) 字:元服の時につける( 呼び名 )、一般に実名と意味上関連のある文字を用いる。 諸葛%%%亮%%%:字孔%%%明%%%(亮も明も共に「明るい」の意) 関%%%羽%%%:字%%%雲%%%長(羽も雲も「空」に関係する言葉) 張%%%遼%%%:字文%%%遠%%%(遼も遠も共に「遠い」の意) 伯仲叔季(幼稚):( 兄弟 )順を表わす文字。伯が第一子、順に季が第四子。 孫策:字%%%伯%%%符 孫権:字%%%仲%%%謀 司馬懿:字%%%仲%%%達 馬謖:字%%%幼%%%常 夏侯恵:字%%%稚%%%権 ※五男の場合は「幼」、六男の場合は「稚」が使われる。(絶対ではない。) 号:( 住んでいる場所 )や書斎にちなんだ雅名。( ペンネーム )。 諡:諡号とも。( 生前の行為 )に基づいて贈られる追号。'''基本的'''によい字が使われる。 司馬光:文正 『資治通鑑』の編者。 劉協:献帝 献「賢人、( ささげる )」 後漢最後の皇帝、魏に禅譲。 于禁:厲侯 厲は「( 厳しい )、わざわい」 魏の宿将ながら敵に降伏。 劉協と于禁は一見 良い字だが悪く言われている。 排行:一族内部の( 同世代内 )の順序。輩行とも。 古典中国では、宗族( 男系親族 )内の同世代(兄弟・従弟 )内で同じ字や同じ偏や旁の文字を用いた。(親子ではやらない。) 同世代で共有している文字⇒( 排行字 ) 魯迅 3 兄弟、周樹%%%人%%%、周作%%%人%%%、周建%%%人%%% 「人」を共有。 蘇軾・蘇轍、車偏を共有。 韓愈「祭十二郎文」十二郎を祭る文 人名ではない。同世代内の 12 番目の男子の意。 避諱:諱を避けて、( 別の字 )を用いたり、( 欠画 )したりすること。(王朝などで変わるが、皇帝の場合は概ね二代前のまで) (晋)司馬昭の昭を避け 王昭君⇒王明君 (唐)李淵の淵を避け 陶淵明⇒陶深明 欠画:欠筆とも。避けるべき字の( 最後 )の一画を欠く。弘⇒弓ム 竟⇒立日ノ(左から順に上に載せて出来る漢字、コンピューターに入力出来ない) 避諱は厳格に運用。避諱せずに直書すると死罪になることも。ある書の中でどの文字が避諱されているかを調べることで、( 作品 )の成立年代を推定できる。 部首にも適用されていることもある。 #endregion #region(問題とその答え) ''問題とその答え'' 以下の文は蘇軾と王安石の字源についてのやりとりとされるものである。原文・現代語訳を確認して問いに答えなさい。 >原文 東 坡 問 荆 公 : “ 何 以 謂 之 波?”曰:“波者,水之皮。”坡 曰:“然則滑者,水之骨也?” (羅大経『鶴林玉露』) 東坡:蘇軾。荆公:王安石。 >現代語訳 蘇東坡が王安石に尋ねた。「どうして『なみ(wave)』は『波』という字なのですか。」 王「『なみ』は水の表面にある皮(膚)のようなものだから『波』なのだ。」 蘇「それならば『滑』は水の骨なのですか。」 問1.以下の文の①・②に入る適切な組み合わせを A~D の中から選びなさい。 これは王安石が(①)文字である「波」を(②)文字として解釈したのを、蘇軾が「滑」の字を例に挙げてからかったものである。 %%%A.①形声・②仮借%%% %%%B.①会意・②指事%%% %%%C.①形声・②会意%%% %%%D.①転注・②象形%%% →答え:C #endregion ***第四講目の内容 漢語の構造 [#mdd19df0] #region(プリントの穴埋めと補足・解説) ''プリントの穴埋めと補足・解説'' -1.漢語・和語・外来語 漢語:中国から伝来し、日本語に取り入れられた語。 和製漢語:日本で( 漢語 )の語法で構成され、音読みの語。 和語:日本固有のことば。( やまとことば )。 外来語:外国語だったものが、日本語に取り入れられたもので、一般に( 漢語 )を除く。 漢語は( 古典中国語 )(文言文、漢文)の文法に基づいて構成され、和語とは語の構成が異なる。 古典中国語文法(漢文)と( 書き下し文 )の文法は別物。※書き下し文の文法は日本語の文語文法(古文)ともやや異なる。 -2.熟語の構造 ''漢文は参考書によって用語の定義が異なるので注意。''ここに示すのは1例。補語、補足語、目的語など説明もなくこれらの用語が使われている参考書は注意。 某参考書は「読書」は「書を読む」で動目構造、「登山」は「山に登る」で助詞「に」の場合は動補構造あるいは述補構造などとしているが、英語ではどちらも「V+O」構造。 ⇒参考書が補語と目的語をしっかり定義していないと学習者が混乱する。 --1.主述構造 主語と述語で構成される。 主語:主体、動作主、( 主題 )などを表す。「ナニが、ドレは」 述語:陳述部分。主語について、( 動作・状態 )などを叙述。「ドウする、ドウだ」 >ab:「a が b する」「a は b だ」など。(a:主語 b:述語) 日没:( 日が没する ) 地震:地が震える 心痛:心が痛む 年少:( 年が少(わか)い ) --2.動目構造 動詞と目的語で構成される。 動詞:動作・( 行為 )を表す語。終止形にすると母音が( 「u」 )になるもの。「見る(miru)」「聞く(kiku)」「学ぶ(manabu)」など。 目的語:動作の影響の及ぶ( 対象 )を表す語。 >ab:「b を a する」「b に a する」「b( から )a する」など。(a:動詞 b:目的語) 読書:書を読む 停車:車を停める 登山:山に登る 下車:車を下りる/車から下りる 起床:( 床から起きる ) 下船:船へ下りる/船から下りる ※主語、述語、目的語、修飾語などは文の構成要素。動詞、形容詞などは品詞。 品詞:単語を文法上の( 構成 )によって分類したもの。 --3.修飾構造 修飾語と被修飾語で構成される。 修飾語:被修飾語が「ドウ/ナニである」( 「ドノヨウに」 )を説明する語。漢語では修飾語は被修飾語の前。 >ab:「a の b」「a な b」「a のような b」「a のように b する」「a で b する」など。(a:修飾語 b:被修飾語) 城門:城の門 大器:大きな器 晩成:( 晩く成る ) 善人:善い人 鯨飲:( 鯨のように飲む )※「馬食」と同じ 毒殺:毒で殺す 氷解:氷のように解ける ※( 「氷が解ける」 )主述構造にも。 >補足 名詞が副詞的に修飾語となる例 -名詞が比喩・様態を表す。「aのようにb」(~のごとく) |語句|訓読|現代語訳|h |蛇行|蛇のごとく行く|蛇のように行く| |漆黒|漆のごとく黒し|漆のように黒い| |雲散霧消|雲のごとく散り霧のごとく消ゆ|雲のように散り霧のように消える| -名詞が手段・方法を表す。「aでb」(~もて) |語句|訓読|現代語訳|h |拳撃|拳もて殴る|拳で殴る| |目礼|目もて礼す|目を交わして礼する| |文化|文もて化す|| |白眼視|白眼もて視る|白眼で視る| ※「拳撃」は現代中国語では「ボクシング」を意味する。 -名詞が資格や身分や地位を表す。「aとしてbする」(~として) |語句|訓読|現代語訳|h |客死|客として死ぬ|旅先で死ぬ| |君臨|君として臨む|君主として臣下・民衆に臨み、治める| |師事|師として事ふ|ある人を師匠として従う| |兄事|兄として事ふ|| --4.並列構造 同一・( 類似 )・( 対立 )する語句が対等に並んでいるもの。 >ab:「a と b」。 父母:父と母 異同:異と同 大小:大きいと小さい 難易:難しいと易しい --5.動補構造 動詞や形容詞と補語で構成される。 補語:動詞や形容詞の後に置かれ、その動作をして「ドウなる」、「移動する」、動作や状態が 「ドウである」かなどを( 補足説明 )する語。英語の補語( ≠ )中国語の補語 ---A.結果補語 動詞とその動作をした( 結果 )どうなるかを表わす語で構成。 >ab:「a して(その結果) b する」「a して(その結果) b になる」など。(a:( 動詞 ) b:a をした結果を表わす語) 戦勝:戦って勝つ 射殺:( 射って殺す ) 切断:切って断つ ---B.方向補語 動詞と( 移動や向かう方向 )を表わす語(「来、去、上、下、出、入」など)で構成。(「出、入」は現代中国語では扱いが異なる。) >ab:「a して b する」など。(a:動詞 b:移動を表わす動詞) 飛来:飛んで来る 辞去:辞して去る 闖入:( 闖(とびだ)し )入る ※結果補語や方向補語は、動作を行う( 順番 )、時間順(時系列順)に動詞が並べられているので、 「aして(そして)bする」と時間的に継続している構造と解されることも。日本語の( 複合動詞 )に近い。 →「撃破:撃って破る」「傷害:傷つけ害す」「投下:投げて下す」 ---C.程度補語 動詞や( 形容詞 )と程度を表わす語(「甚、急、満」など)で構成される。 形容詞:( 状態 )や( 性質 )などを表わす。終止形で( 「い」 )で終わる。「よい」「多い」「大きい」「寒い」「高い」など。 >ab:「a が b ほどだ」など(a:動詞や形容詞( aは名詞ではないとする )b:程度を表わす語) 幸甚:幸いが甚だしい 危急:危うさが急なり (「急」は「余裕がない」の意) --6.有・無・多・少のつく語 語順に注意。「有・無」は( 動詞 )、「多・少」は形容詞で日本語では主述構造「a は b だ」。 中国語では原則、日本語で主語になるものの( 前 )に「有・無・多・少」が置かれる。 →有人:人が有る 無限:限りが無い 多情:情が多い また、否定語(中国語では副詞)は( 前 )。 →不動:動かず 不足:足らず 非常:常にあらず -3.訓読 訓読:古典中国語(漢文)を一定の( 規則 )に従って、漢字に和語をあて、助詞を加え、日本語の文法にあわせて読む行為、または読んだもの。 例:「山」という字を見て( 「サン」 )と読まず「やま」と和語で読めば、原理としては訓読(翻訳)していることになる。 tree を「ツリー」と読まずにいきなり「き」と読みましょう、one を「ひとつ」と読みましょうというようなことを漢字に対して昔の日本人がしていた。 ( 白文 ):%%レ点%% 返り点や送り仮名などがついていない漢字の原文。 ( 訓点 ):レ点や送り仮名などをまとめた総称。 訓読文:助詞を加え日本語の( 語順 )に直したもの。( 書き下し文 )とも。訓読文は主に白文に訓点を付けた物で、書下し文は主に訓読文を訓点に従って書下した物。 訓読は漢文を読むために編み出された翻訳法。ただし訓読文は、日本語古典文法(文語文法)とも微妙に異なり、現代日本語との隔たりも大きい。 今日ではただ訓読するだけでなく( 現代語訳 )することも内容理解には不可欠。 中学・高校の訓読ルール:明治 45 年(1912)、文部省より調査嘱託を受けた服部宇之吉らによる「漢文教授ニ關スル調査報告」に基づく。 それ以前は、( 流派・学派 )ごとに異なる。教科書以外では、読み方は今でも人それぞれ。 →例:有朋自遠方來:朋有り 遠方より来たる / 朋 遠方より来たる有り ※訓読の違いが( 解釈 )の違いになることも。→例 烽火連%%%三月%%% サンガツ と サンゲツ(三月、それとも三ヶ月か) -4.訓読の作法など --4-1.発音 原則:1 文字は( 訓 )で読み、2文字や熟語は音( (漢音) )で読む。 国破山河在:国破れて山河在り →訓:国,破,在 音:山河 --4-2.訓読の文語文法 ( 奈良 )・平安・室町・江戸時代など様々な時代の文法が混在。※訓読独自の文法は古語辞典に記載があることも。 --4-3.送り仮名 基本的に( 歴史的 )仮名遣いで。 --4-4.中高漢文 ( 訓読 )を通して中国古典を過去の日本人がどう読んだかを学ぶ。⇒( 日本語 )ベース この授業では古典中国語文法を学び、中国古典を読解。外国語作品として取り扱う。⇒( 中国語 )ベース古典中国語は''外国語学習''であるとの意識を忘れずに。 -5.訓読的現象 かつて訓読は日本( 独自 )の翻訳法と考えられてきた。 ( 吏読(リトウ) ):ハングル誕生以前の朝鮮語による漢字表記。 ( 字喃(チュノム) ):ベトナム語を表記するために漢字を応用して作られた文字。万葉仮名のように、漢字を自国語の中に落とし込んで使用。 ⇒漢文を自国の文法・語順になおして読む行為は東アジアの漢文文化圏で( 普遍的 )。 日本で訓読が目立っていたのは、朝鮮等は中国と陸続きで生きた中国人と話す必要があって「書いて読む技術」である訓読があまり目立たなかったから。 日本は中国と陸続きではなく、生きた中国人と話すよりも書物を読むことが主に多かった。 -6.訓読調と近代日本 書き下し文の文体( 訓読調 )は近代日本でも一定の影響を残す。 書き下し文はあくまでも原文となる漢文の存在が( 前提 )。 原漢文が存在しない訓読調の日本語文体。⇒( 明治普通文 )、漢文直訳体 口語による言文一致が広まっても( 公文書 )や文学作品に残る。→教育勅語、( 玉音放送 )、刑法(1995 年まで)、尾崎紅葉( 金色夜叉 ) >補足 明治普通文は標準語を決めるに当たって、書き下し文こそが相応しいと考えた人々が書き下し文を指して使った語。 #endregion #region(問題とその答え) ''問題とその答え'' -1.以下の熟語を例のように日本語に訳し構造を答えなさい。※15 は日本語訳不要。 分からない語は漢字を一文字ずつ辞書で意味や品詞を確認。 |番号|語句|和訳|構造|h |例|山積|山のように積まれる|修飾構造| |1|人造|人が造る|主述構造| |2|飲食|飲むことと食うこと/飲み食い|並列構造| |3|下馬|馬を下りる/馬から下りる|動目構造| |4|暗殺|暗(ひそ)かに殺す|修飾構造| |5|撲殺|撲(なぐ)って殺す|動補構造| |6|中毒|毒に中(あた)る|動目構造| |7|廉価|価(あたい)が廉(やす)い/廉い価|修飾構造| |8|迷路|路に迷う/迷う路|動目/修飾構造| |9|国立|国が立てる|主述構造| |10|昼夜|昼と夜|並列構造| |11|水平|水のように平ら|修飾構造| |12|矛盾|矛と盾|並列構造| |13|日照|日が照る|主述構造| |14|謝罪|罪を謝る|動目構造| |15|忙殺|-|動補構造| ※15の「殺」は「極めて」や「とても」の意 -2.以下の熟語の中で今日学んだ漢語と構造が異なるもの(=純粋な漢語とはいえないもの)に〇をつけなさい。 |''<語群>''&br;1.撲滅 2.鬼滅の刃・鬼殺隊 3.手続 4.駐禁 5.元締 6.自動券売機 7.点火 8.続編| →答え:2 ,3 ,4 ,5 ,6 漢語(中国語)的に直せば、2は「滅鬼の刃・殺鬼隊」,4は「禁止停車」(駐禁は駐車禁止の略),6は「自動売券機」である。 3と5は「てつづき」と「もとじめ」と読む完全な日本語である。 #endregion ***第五講目の内容 [#z5d51a54] 課題は出されたが、提出の必要はなし。課題は初歩的なものなので省略する。 #region(プリントの穴埋めと補足・解説) ''プリントの穴埋めと補足・解説'' %%%漢文の文法や品詞分解は参考書によって異なることに留意しなくてはならない。%%% 中国語は名詞・動詞・形容詞など、その語単独で実質的な意味を表わすものを実詞(実字)といい、それ以外を虚詞(虚字)という。''虚詞≒助字'' 助字(助辞)とは単独では実質的内容を表さず、他の実辞や文に結びついて、その語や文の意味を充実させるもので、「雖」「則」「也」「者」などがこれである。 指示詞・副詞・前置詞(介詞)・接続詞・助詞・感歎詞・疑問詞などが助字(助辞)に含まれる。 要は名詞・動詞・形容詞以外のほとんどの文字がそれにあたり、往々にして句形・句法に関わってくる。 句形・句法とは、「未」を「イマだ~ズ」と読み、「まだ~し(てい)ない」と訳します的なお約束のこと。 |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|濱口富士雄編『重訂版漢文語法の基礎』(東豊書店、二〇一八年)における品詞の区分|h |>|>|>|>|>|>|>|実詞|>|>|>|虚詞| |名詞|動詞|助動詞&br;能願動詞|形容詞|数詞|量詞|代詞|副詞|前置詞|接続詞|助詞|嘆詞| |一般名詞&br;方位詞|一般動詞&br;判断詞|~|~|~|~|人称代詞&br;指示代詞&br;疑問代詞|~|~|~|構造助詞&br;語気助詞&br;音節助詞|~| 副詞は実詞とされているが、それ単独では文にならないので助字。指示詞・疑問詞も同じく。(虚詞≒助字) #br 漢文とは「古典中国語の文語文(書き言葉)」(定義)である。その他に白話文(話し言葉を土台にした書記言語)がある。 -文語文(漢文) 文法はおよそ( 漢代 )に確立し、その後、基本的な文法規則は固定化され、現代に至る。文言文を扱えるのは知識人( 支配階級 )、エリート。 -白話文 土台となる話し言葉の語彙は、(印刷技術)の普及と商業発展によって文字を扱う人々の総数が爆発的に増加した宋代に、文言文を自在に扱えるほどの学識は無いけれども、 日常生活で多少の文字の読み書きの必要がある階層(都市住民・商人等)向けの(法律文書)や細かな意味合いをも伝えねばならない禅宗の(語録)に散見されるようになる。 元代は(行政)の長が非漢族であったために、文言文の運用が必ずしも得意ではなく、(公文書)に話しことばを用いることがある程度許容される。 明代(中期以降)に、話しことばを土台にした書記言語(※話したものそのままではない、多分に人工的なもの)として表記のルールや文法が徐々に確立。 |文言文で書かれた中国古典|白話文で書かれた中国古典|h |『論語』(戦国時代?)&br;『史記』(前漢)&br;志怪小説(六朝)&br;伝奇(唐)&br;『資治通鑑』(北宋)&br;『聊斎志異』(清)&br;漢詩、歴史書等々|(戯曲)(元以降)&br;『三国志演義』(明)&br;『水滸伝』(明)&br;『西遊記』(明)&br;『金瓶梅』(明)&br;『紅楼夢』(清)&br;『儒林外史』(清)等々| ※『水滸伝』は白話文における文法確立に影響を与えた。 中国においては、一九五五年に現代中国語は、典型的な白話文を規範とすると定義された(偉い作家が使っていたからとも)ので、現代中国語の土台は白話文。 日本に入ってきた中国由来の熟語の多くは文言文由来。故に日本で使用されている熟語をそのまま中国語で使用しようとすると(堅い)表現になることがままある。 ※漢文でよく見られる対句・典故・押韻の利用も現代中国語では避けられる傾向がある。(教科書3ページ) |>|>|漢文の技法|h |名称|説明|用例|h |対句|対称的な表現をもつ組み合わせ。(文法構造)も同一でなければならない。|杜甫「春望」:感時花濺淚恨別鳥驚心&br;時に感じては花にも涙を濺ぎ別れを恨んでは鳥にも心を驚かす| |典故|拠り所となる逸話や故事(典拠となる故事)。&br;古典の言葉や古人の故事を引いて、その概念を(類型化)して著者が自らの主張を叙述すること。&br;書き手と読み手が共に元ネタを知らないといけない。|矛盾(『韓非子』)| |押韻|句末の韻(母音)を揃えること。|杜甫「春望」| 使用していたのは基本的に知識人(支配階級)、エリート。物事を記録(文字化)するのは知識人なので、基本的に文といえば文言文が用いられる。 漢文は中国以外に、日本や朝鮮やベトナムにも勢力を持っていた。漢文は知識人の(専有物)。ヨーロッパの共通語・ラテン語的働きも有する。 日本と朝鮮やベトナムとの違いは、中国と( 陸続き )かどうか。 #br 訓読とは、古典中国語の語順を返り点によって日本語の(語順に変換して読解)したものである(定義)。日本にのみ残る。 ※日本以外は陸続きであり、直接的な人的交流(侵略を含む)が盛んで、主に書物を通して中国の文化や学術に接触し、理解するしかなかった日本とは事情が異なる。 日本は中国と海を隔てており、中国語を聴いたり話したりする機会が絶無に等しかったので、中国の文化や学術を摂取する際に、日本語として読めて内容を理解する事を最優先。 中国語の聴く・話すの能力には目をつぶり、返り点や送り仮名をつけておけば、中国語ができない人でも(外国語)たる漢文を一定のルールに従えば、 なんと日本語として読めますよと(最適化)を目指して行きついたのが訓読。 一昔前は、訓読は日本独自の優れた読解法で、これによって先進的な学術を取り入れたから、日本は先んじて近代化し優れていた云々なんて言説も... 今は流石にそんなこと言う人はあまりいない。 >補足 近代では英語に対してもやろうとしたこともある。 日本に留学してきた中国人も「訓読は日本独自の優れた読解法で...(以下省略)」と考えて、やろうとしていた。 訓読的なものは(東アジア)に普遍的に存在したが、ガラパゴス化して残っただけ。 訓読は外国語の五技能(話す・聴く・書く・読む・訳す)の内、読む、訳すに特化したもの。 文言文(漢文)自体が、広大な中国では方言によって会話による意思疎通・情報伝達が困難であるため、読めて書ければ最低限の疎通・伝達が可能な手段でもあった。 陸続きだと筆談レベルではムリ。日本は中国との直接的な交流が少なかったので、それでもやっていけたが、 陸続きの朝鮮半島とベトナムでは、話す・聴く・書く能力も必要だったために、訓読的なものは発展しなかった。 >◆歴史的経緯(教科書8ページ) 荻生徂徠は当時、実際に中国人が話していた中国語学習(テキストは『水滸伝』)を通して中国理解を試みる。 漢詩は現代に至るまで、大量に作られるが、日本人が知っている詩は(盛唐詩)に極端に偏っており、 漢詩に壮大なイメージを抱くのは、荻生徂徠が盛唐詩を規範とする一派の編んだ『唐詩選』を評価して大流行したため。 >◆歴史的変遷の趨勢(9ページ) 訓読みとは一種の翻訳。 「山」(日本人にとっては外国語)を中国語の音(音読み)ではなく、「yama(やま)」と和語をあてている。これは英語のmountainをyamaと読むとしたようなもの。 元々、訓読は流派ごとに異なっていたが、現在の標準的な訓読は「漢文教授ニ關スル調査報告」(明治四十五年)に一応基づく。 中学・高校の授業内での扱いは、教科書・指導書の指示に従っておけばよい。※市販の翻訳本の訓読が教科書と異なっていても、それが誤りというわけではない。 >◆現代における古典中国語への二種の接近方法(教科書10ページ) 理想は訓読と現代中国語を併用しての接近。しかし現実的には中学・高校の「国語科」の枠組の中で学ぶものなので、訓読を拠り所に接近。 ただし古典中国語はやはり外国語なので、「国語科」の枠内で扱うにしても古典中国語文法の知識はある程度必要。 古典中国語文法とは、だいたい句法とか句形とか言われて参考書で説明されているあれ。 ※再読文字、再読現象は訓読特有のもの。中国語でこれらの字を読むときは2回読んだりはしない。 >◆訓読み(教科書15~16ページ) 訓読みとは日本語で意味を付け、そのまま発音として用いるもの。【定義】 音読み古典中国語の訛り単なる発音訓読み純然たる日本語 (意味)+発音 -注意1:訓と義の区別 水には「みず」と「かわ」という意味があるが、「かわ」と訓読しない。 ※訓読みはあくまでその漢字の意味の(一部)。 -注意2:国訓(日本独自の漢字の読み)は不可 |漢字|国訓|漢文での意味|h |若|ワカイ|ごとし| |鮎|アユ|なまず| |沖|オキ|(つく)| >◆音読みと訓読みの使い分け 一.固有名詞・抽象概念・熟語は音読み。 二.一字で意味が独立している語は訓読み。主に動詞・形容詞・助動詞・副詞。 三.迷ったら音読みが無難。 四.口調や訓読の習慣で音訓を適宜、使い分ける。 #endregion ***第六講目の内容 [#j3c926f8] 課題提出の必要はなし。 #region(プリントの穴埋めと補足・解説) ''プリントの穴埋めと補足・解説'' ''置き字''は、訓読では日本語として読まない。ただし、文にその文字が使用されている以上、文法機能上のはたらきを有している。 ちょうどよい日本語がないから読まないだけ。漢文解釈のためには、その機能をしっかり抑えるべし。 >''訓読上の措置'' -1.(送り仮名)に反映させる。 --①而 つなぎのことば。現代日本語の「で」に相当。 A而B「AでB」 A・Bは動詞、(形容詞)句など。順接か逆接かは文脈による。 ||順接|逆接|h |BGCOLOR(#FFFFD2):例文|侈而堕者貧。|趙予璧而秦不予趙城。| |BGCOLOR(#FFFFD2):訓読|侈リテ堕ル者ハ貧ス。|趙璧を予へども秦趙に城を予へず。| |BGCOLOR(#FFFFD2):現代語訳|贅沢(侈)して怠ける者(堕者)は困窮する。|趙は璧を与えた、で秦は趙に城を与えなかった。| ※句頭でつなぎの語「で」の意味で使われているときは、「しかうして」、「しかるに/しかれども」などと読む 。 ※而: 二人称で( 「ナンヂ」 )(あなた)の場合もある 。 --②於 もとは動作を行う場所・空間を示す(「~いる」の意)動詞が前置詞化したもの。於ドコドコ(場所・空間など) 甲.ドコドコに(ドコドコを)/ドコドコで 乙.ドコドコより 丙.''比較'':形容詞+於+名詞 「名詞(よりも)形容詞だ」 丁.''受身'':動詞+於+名詞 「名詞に動詞(される)。」 ※「于」、「乎」も「於」と同じはたらきをすることがある。 ※「於+ドコドコ+動」のときは、「ドコドコに於いて」と読む 。 ||比較|受身|h |BGCOLOR(#FFFFD2):例文|傷人之言、深於矛戟。|先発制人、後発制於人。| |BGCOLOR(#FFFFD2):訓読|人を傷つくるの言は、矛戟よりも深し。|先発すれば人を制し、後発すれば人に制せらる。| |BGCOLOR(#FFFFD2):現代語訳|人を傷つける言葉は、矛よりも深く突き刺さる。|先発すれば人を制することができ、後発では人に制せられてしまう。| -2.語気・語調を整える文字は発音しない。 --①矣 句末に置かれる。 現代中国語における文末に置かれ状態の変化(change)を表す「了」。日本語に訳出しにくいが、「~の状態になる」、「~(し)てしまう」。 |BGCOLOR(#FFFFD2):例文|法已定矣。|君無疑矣。| |BGCOLOR(#FFFFD2):訓読|法は已に定まる。|君疑ふこと無かれ。| |BGCOLOR(#FFFFD2):現代語訳|法はすでに定まった。|あなたは疑わないで。| ※「法已定」という状態にchangeした。 ※「君無疑」(あなたは疑わない)状態にchangeして。因みに「無」は中国語では動詞である。 ※詠嘆のときは「かな」。しかし、往々にして( 変化 )を嘆く。 --②焉 句末に置かれて断定・決定を表す。「~です」「~だ」※「焉くんぞ」と読み、反語で使用されることも多い。 |BGCOLOR(#FFFFD2):例文|割鶏焉用牛刀。| |BGCOLOR(#FFFFD2):訓読|鶏を割くに焉くんぞ牛刀を用ゐんや。| |BGCOLOR(#FFFFD2):現代語訳|鶏のようなちっぽけなものをさばくのにどうして牛刀を使用する必要があるでしょうか。| ※句末に置かれ「於此」(此に於いて)を表すことがあり、その際は、「ここに」と読む。 --③兮 歌謡で用いられる語調を整える合いの手みたいなもの。 日本語音はケイ、現代中国語音はxīだが、訓読では常に置き字として扱い読まない。 ※中国語で朗読するときはもちろん発音する。 >''注意'' 置き字は解釈する上では無視してはならないので、結局、古典中国語のこれらの字の文法上の機能はつかんでおかなければならない。 古典中国語を覚えろというわけではない。漢和辞典を面倒くさがらず確認しよう。 また、過去にはこんな訓読もあったよと頭の片隅に。 >''語順の二大原則'' -( 主語+述語+目的語 ) ※教科書は英語の5文型を用いているが、本授業では用いない。 -修飾語+被修飾語 修飾語が ( 前 )。 ※日本語と同じ。 >''構文把握の要点'' 中国語は語形変化がない (孤立語)ので、周囲の単語との関係によって、主語か述語かなどや( 品詞 )が決まる。 つまり語順がとにかく重要。 |BGCOLOR(#FFFFD2):''孤立語''|活用、格変化がなく、ある単語が文のどの位置にあるかによって、役割が決まる。中国語など。| |BGCOLOR(#FFFFD2):''膠着語''|活用がある。助詞が膠(にかわ)のように単語に付着して、その単語の文の中での役割を明示する。日本語など「てにをは」| |BGCOLOR(#FFFFD2):''屈折語''|格変化によってその単語の役割を表す。英語など(I/my/me/mine)| 中国語のある単語の文中での役割は単語の配列 (語順) によって決まる。 単語が文のどこにあるかによってその単語が主語か述語か目的語なのか動詞なのか形容詞なのか名詞なのかなどが決まる。 >''例'' -① 中国語で「白い雲」の意味には、「白雲」の語順にしかなり得ず、「雲白」には絶対にならない。 |単語|説明|h |白雲|修飾語+被修飾語の(修飾)構造:「白い雲」| |雲白|主語+述語の(主述)構造:「雲白し」| -② |我愛你|你愛我|h |私はあなたを愛している|あなたは私を愛している| 単語自体は変化しないが、文中での位置によって役割・意味が変わる。 -③ 「私はあなたを愛している」「あなたを私は愛している」「愛している私はあなたを」 日本語は助詞の工夫で語順を変えても意味は変わらないが中国語は語順によって意味が(変わる)。中国語は語順が重要!! >''文型'' 主語+述語+目的語が根幹。 それ以外の文型は、参考書ごとに分類や説明や定義が大きく異なるので、独学の際はその参考書ではそうなんだと割り切って学ぶこと。 本授業では、 ①主語+述語 ②主語+述語+目的語 ③主語+述語+間接目+直接目 の3つを扱う。①が英語の第一文型、②が第二・第三文型、③が(第四)文型にほぼ対応。第五文型は扱わない。以後、英文法には触れない。中国語古典文法だと割り切る。 #hr -①主語+述語 |BGCOLOR(#FFFFD2):例文|治国常富、而乱国常貧。|国破山河在。| |BGCOLOR(#FFFFD2):訓読|治国は常に富みて、乱国は常に貧し。|国破れて山河在り。| |BGCOLOR(#FFFFD2):現代語訳|治まっている国は常に富んでいて、乱れている国は常に貧しい。|国は戦乱で破壊されても、自然の山や川は昔のまま変わらずに残っている。| |>|治国常富、而乱国常貧。|h |主語|述語|h |「治国」「乱国」|「常富」「常貧」| -②主語+述語+目的語 |BGCOLOR(#FFFFD2):例文|子遊為武城宰。|知者楽水、仁者楽山。| |BGCOLOR(#FFFFD2):訓読|子遊武城の宰と為る。|知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。| |BGCOLOR(#FFFFD2):現代語訳||| |>|>|治国常富、而乱国常貧。|h |主語|述語|目的語|h |「子遊」「知者・仁者」|「為」「楽」|「武城宰」「水・山」| -③主語+述語+間接目的語+直接目的語 |BGCOLOR(#FFFFD2):例文|趙亦終不予秦璧。|賜汝万銭。| |BGCOLOR(#FFFFD2):訓読|趙も亦た終に秦に璧を予へず。|汝に万銭を賜はん。| |BGCOLOR(#FFFFD2):現代語訳|趙も結局は秦に璧を与えなかった。|お前に大金をやろう。| |>|賜汝万銭。|h |間接目的語(~に)|直接目的語(・・・を)| |「秦」「汝」|「璧」「万銭」| ※「於」を用いて、[主語+述語+直接目的語+於 間接目的語]の語順になることもある。 |BGCOLOR(#FFFFD2):例文|斉景公問政於孔子。| |BGCOLOR(#FFFFD2):訓読|斉の景公は政を孔子に問ふ。| |BGCOLOR(#FFFFD2):現代語訳|斉国の景公は政治について孔子に質問した。| ☆原文の語順尊重の原則(後述)により、「斉景公問&size(10){&color(Red){レ};};政&size(10){&color(Red){二};};於孔子&size(10){&color(Red){一};};」(斉の景公孔子に政を問ふ)とは訓読しない。 >''修飾構造と連結構造'' -◆修飾構造 名詞が副詞的に修飾する際の (名詞+動詞)の訓読作法。 |BGCOLOR(#FFFFD2):毒モテ殺ス|名詞が手段「〜モテ」| |BGCOLOR(#FFFFD2):兄トシテ事|名詞が身分・地位「〜トシテ」| |BGCOLOR(#FFFFD2):雲ノゴトク散霧ノゴトク消ユ|(名詞が比喩・様態「〜ノゴトク」| -◆並列構造 --①直接並列 →第四回講義の内容を確認。 --②間接並列 接続詞(与【と】・而【して】・且【かつ】・及【および】・或【あるいは】・若【もしくは】など)を用いる。 |CENTER:「与」の訓読時の注意|h |A与B (AとBと) &br;「AはBと(with)・・・」か「Aと (and) Bは・・・」になるかは文脈で判断。&br;基本的に( with )で訳しておく方が無難なことが多い。| >''符号と用法の原則'' 返り点とは日本語の語順に変換する符号。 返り点を打つ際は、日本語として違和感のない程度に( 語順変換は最小限 )に留めるよう意識している。 訓読は原文の語順を尊重するので、例文の「賜汝万銭」は「汝に万銭を賜はん」と訓読し、「万銭を汝に賜はん」とは普通はしない。 #hr -''[機能と位置]'' レ点は字の左上、それ以外の返り点は字の左下につける 。したがってレ点は絶対に( 文末 )の字の左下にはつかない 。 --(1)小返り レ点 ○&size(10){&color(Red){レ};};×:×を読んでから○に返る。 ※字の( 左上 )につける。( 真上 )にかえる。 --(2)大返り レ点以外 返り点の順番通りに読む。 ※字の( 左下 )につける。( 2 )文字以上上に返る。 -''[用法の原則]'' --(1)小返り 2文字の上下を転倒させて読む。 --(2)大返り ---逐次逆行:返り点の( 順番 )通りに読む。 ---包含関係:一二点の使われている文字と文字の間に、上下点や甲乙点、天地人点をつけることはできない。 |CENTER:含み包み関係の図|h |CENTER:地 乙 下 二 一 上 甲 天| >''返り点をつけるときの考え方'' 例文:欲&size(10){&color(Red){乙};};得&size(10){&color(Red){下};};備&size(10){&color(Red){二};};学徳&size(10){&color(Red){一};};者&size(10){&color(Red){上};};友&size(10){&color(Red){甲レ};};之 #br 去の日本人は上から「欲(~したい)」「得(ゲット)」「備(備える)」「学徳」「者」「友之(友とする)」と語順通りに それぞれの語の意味を確認したうえで、原文の語順を極力変えずに、日本語として違和感のない語順に変換するように返り点をうっている。(原文語順尊重の原則) この例文に返り点をつけた人は初見からいきなり( 「学徳」 )から読みだしているのではない。 あくまでも上から語順通りに語の意味を確認し、それから日本語の語順に直すために返り点をうって読んでいる。 ※「之」:自動詞や形容詞の後に置かれ、前の語が( 他動詞 )であることを示すマーカー(形式目的語:「これ」「それ」「あれ」)。 #hr -''[注意]'' 再読文字は、初読は返り点に拘束されない。再読のときに返り点の指示に従う 。再読文字には返り点が必ずつく。 置き字に返り点はつかない。 -''[例外措置]'' (1)連読符号が付く場合は、字ではなく、語単位で返り点がついていると考える。 (2)4字の動詞に返る場合は、動詞を2字ずつに分けて返り点に従い、上から下へ。 (3)一二点の外側で返り点が( 4つ )以上、必要な時は、上下点をとばして甲乙点を用いる。 >''問題を解いていく手順例'' ア:原文の漢字の横に読む順に数字をうってみる 。 イ:原文を上から読んで数字から順に追っていき、上に返って読む箇所に遭遇したら、真上ならレ点、2文字以上ならば一二点をうつ 。 ウ:さらに数字を追って読み進め、返って読む箇所に遭遇したら適宜、返り点をつける 。 エ:一二点の外側にあること(包含関係)を確認して、上下点をうつ 。 オ:訓読と見比べ、漢字の出現順、返り点のルールに合っていれば正解 。 #endregion ***第七講目の内容 [#g53e6b19] 最後のページの画像のみ提出。学科・学年・番号・氏名の書き忘れに注意。 &color(Red){次回は第四講目の内容(漢語の構造)のテストを行うとのこと。(口頭連絡)}; #region(プリントの穴埋めと補足・解説) ''プリントの穴埋めと補足・解説'' 送り仮名とは、漢字の読みを明示するのに必要な活用語尾や日本語として(文意を通じさせる)ために必要な助詞や助動詞などのこと。 >送り仮名 -【形式】 1.(文語)文法に則る。→訓読の文語文法は古文の文語文法と異なる箇所あり。 2.歴史的仮名遣いでつける。→歴史的仮名遣いで迷ったら、(辞書)で確認。 3.漢字の右下に片仮名でつける。 -【特徴】 通常の日本語の送り仮名(活用語尾)(語彙領域)訓読の送り仮名活用語尾(語彙領域)+助詞・助動詞(補読領域) ※訓読は簡潔を旨とし、原文を尊重するのが基本姿勢なので、最近は「将軍の寛(なること)の此に至るを知らざるなり」くらいに留め、 テキストの「至れる」の「る(完了)」、「知らざりし」の「し(過去)」は補読しない傾向。 原文にもそれに対応する文字はない。ただし現代語訳では、それらのニュアンスも訳出する。 >''◆語彙領域'' (1)頻用動詞は、サ変・四段・上二段・下二段と一部の上一段動詞。 (2)カ変「く」は使わない。(きたる)で代用。 (3)「しぬ」はサ変(しす)、「いぬ」は四段「ゆく」。 (4)ラ変は「あり」のみ。「をり」は四段「をる」、「はべり」はサ変(じす)。 (5)下一段「ける」は四段で。 (6)一部、(敬語)表現残る。☆かつては「子曰ク」を子は先生の意だからと「しのたまわく」と読んでいたことも。 ※「見(まみ)ユ」は頻出。「見(み)ユ」はほぼない。 (7)固定された読みや古風な活用もある。「うらむ」「しのぶ」は上二段活用。 「不怨」→「怨ミズ」/「不忍」→「忍ビズ」※「不忍+動詞」で、「(気持ち)の上で耐えられなくて動詞できない」。 (8)訓読者によって活用が異なることもある。 (9)その他要注意語句「出(い)ヅ」、「入(い)ル」、「違(たが)フ」など。 >''注意'' -音便の使用は訓読者の裁量。ただし、必ず用いる語もある。「大イニ」「於(イ)テ」「以テ」「欲ス」 -訓読みであることを明示するために、本来は不要な送り仮名をわざわざつけることも。「本ト(もと)」、「皆ナ(みな)」 -送り仮名で読みを示せるか迷ったら読み仮名をつけてしまう。※訓読者目線の意見。 -送り仮名の長短は訓読者によって個人差が出る。大半は活用語尾から送るか、簡潔に送るかの違い。(誤読)が避けられればよい。 -符号「〻」踊り字。反復音符。「同じ発音を繰り返せ」の意。「こもごも」など(連濁)も含む。 最近は送り仮名をつけることも多い。「各オノ」、「屢シバ」など。古いものを読むときに注意。 >補助符号「-(ハイフン/連続符号)」 字ではなく語単位で返る。 四字の動詞に返る時は二字ずつ分けて返点。 一二点の外側で返点。四つ以上要る時は上下点ではなく甲乙点。 補読領域(言葉を補う送り仮名) 端的には(助詞・助動詞)がメイン。 漢文は日本語の助詞・助動詞に相当する語が乏しいので(日本語)として読む為に、どうしてもその種の言葉を送り仮名として付けざるを得ない。 >注意 -特殊な用法のある単語として処理。要は丸暗記してしまう。 【所謂】(いはゆる~)世間で言うところの~ 【聞説】(きくならく~)きくところによれば~ ※「聞道」とも書く。 【已矣乎】(やんヌルかな)どうしようもない、残念だ、もうおしまいだ ※「已矣」、「已矣哉」、「已焉哉」とも書く。 「私は、醜い裏切り者だ。どうとも、勝手にするがよい。やんぬる哉。」(太宰治「走れメロス」) 【微】(~なかリセバ)もし~が(い)なかったら -助詞と助動詞が語彙領域か補読領域に入るかは訓読者次第の場合も。近時は語彙領域に入れる。(=漢字の読みに当てる) いずれにせよ訓読の結果、書き下し文ともに一致する。 --「なけん」は最近は使用せず、「なからん」で済ませることが多い。(「〜ないだろう」)。 「べけん」、「べからん」はどちらも多用される。(「〜だろう」)。 -「して」は頻出。 >名詞 -①「~こと」 ア.主語になる用言(動詞・形容詞)を(名詞化)するのに用いる。省略不可。 イ.目的語となる用言を名詞化するのに用いる。省略可。 -②「ひと」 -③「とき」 -④「たび」 -⑤「かた」「東西南北」が動詞の(前)に置かれているとき「~のかた」と読み、「~に向かって動詞する」と訳す。 -⑥「もの」(文脈)により、「者」、「物」の意味で補読。省略可。 >動詞 -①「あり」 原文のどう見ても(名詞)としてしか処理できない語を、(訓読)の日本語として成立させるために、便宜的につける(ことが多い)。 -②「いふ」 「人名+者」のときに、「人名トイフ者」と補読。「人名ナル者」と読むことも。 -③日本語では名詞としか読みようのない語が原文では動詞として用いられる場合、その語にふさわしい動詞を補読する。 例えば「王」(動詞)は「王とす」と補う。 ※訓読者目線。送り仮名のついていない文を読む際の心得。送り仮名のついている文を読む場合は気にし過ぎなくてよい。 >書き下し文 【定義】日本語の語順に書き改めたもの。 【用途】返り点・送り仮名に従った(結果)を示す。 【表記】漢字+平仮名日本語として(読みやすいよう)に心がける。適宜、間を空けるなど。 #br ◆原則 (1)(原文にない漢字)は書かない。 (2)置き字は書かない。 (3)日本語の助詞・助動詞は仮名書き。「如し」、「可し」は表記の揺れが生じがち。 (4)再読文字は初読は漢字。再読は仮名書き。 #br ◆書式上の注意 (1)引用の末尾「〇〇ト」。台詞の終わりに「ト」がつけられ、台詞の終了を示す。 【表記】(「〇〇」と。)「と」と「。」はカギカッコの外。 (2)「曰」の筆写体「日」と区別できるように。往々にして、直接話法の会話文の開始を示す。 ※「曰」と「〇〇ト」が、現代語の会話文を囲む「」の役割を果たしている。 (3)踊り字の処理自分以外の第三者が目にしても読みやすいように送り仮名を工夫する。 最近は始めから踊り字が使われず「各オノ」となっていることも多いので、表記にそのまま従う。 (4)送り仮名のない(主語)の直後に漢字が続く場合(意味の切れ目なのに漢字が連続する場合)、 誤読防止と(見栄え)重視で空きを設けるなどして調整。 (4)再読文字は初読は漢字。再読は仮名書き。 #br ◆書き下し文の欠点 (1)(置き字)のニュアンス欠落。 (2)管到(上の語が掛かる範囲)が不明になる場合がある。※二文の意味は異なるのに、書き下し文は全く同じになってしまう。 #br ◆書き下し文に関する注意 (1)書き下し文だけで解釈しない。あくまで(手掛かり)。 (2)体裁は日本語でも語句は(古典中国語)の意味合いのままなので、通常の日本語の語感のみで解釈しない。 結局、書き下し文だけでは、正しく現代語に訳して解釈するのは不可能。原文と古典中国語文法の知識も必要 #endregion ***第八講目の内容 [#h4c151a1] 課題提出の必要はなし。 #region(プリントの穴埋めと補足・解説) ''プリントの穴埋めと補足・解説'' >''日本の句読点'' 訓点とは返り点・送り仮名・(句読点)。並列符号「・」を加えることもあるが、読点「、」で代用することも。 ※訓読文には「・」を用いず、書き下し文で並列符号加えることも。 >''中国の句読点'' 「、」(※並列符号)を付ける場合もあるが、日本の「・」に同じ。 ※中国語では「,」と「、」は明確に意味と表記を区別。 日本語の読点に相当(,)。日本語の並列符号に相当(、)。 #br 日本との違いは情緒符号と固有名詞符号の有無。 (1)情緒符号≒(英語) ①疑問符「?」 ②感嘆符「!」▽感嘆符が強い口調に使われるのも英語と同じ。反語文は人によって判断分かれる。 (2)固有名詞符号漢文は英語のように大文字と小文字の区別がなく、日本語のように仮名があるわけでもなく、均一な大きさの漢字の連続なので、 固有名詞を(視覚的)に判断しづらい。誤読防止のため、固有名詞符号が付けられる。 ①人名符号語彙の左に直線。人名・地名・国名・王朝名・時代名・年号など。 ②書名符号語彙の左に波線。書名・篇名。タイトルなど。 ※書名に関しては( 〈〈〉〉 )書名号と呼ばれる符号を用いることもある。日本語の『』に相当。篇名・タイトルには〈〉を用いることも。 >''辞書について'' -漢和辞典の内容 ㋐漢文・漢詩閲読のために必要な知識 ㋑日本語の中で漢字・漢語を使いこなすための知識。国訓に注意。 -有名な辞書(漢字辞典や漢和辞典) 穴埋めがある部分など抜粋。 --諸橋轍次『大漢和辞典』大修館書店、全15巻 親字5万1千余。熟語53万余。日本最大の漢和辞典。デジタル版あり。古めかしくて読みづらい。 昔は世界最大だった。 --『康煕字典』 見出し字4万7千余。近代以前の字書の集大成的立ち位置。 現在の漢和辞典の字体や(部首)の基準。現在も常用漢字表以外の字(表外漢字)の印刷標準字体の典拠。 --『辞源』第3版 親字1万4千余。熟語9万2千余。中国語の(古語)辞典。 中国語ができれば役立つことも。古典を読む際は、(『辞源』)が最もあてになる。 --小川環樹ほか『新字源改訂版』角川書店、1994年 親字1万余。熟語6万余。附録の(助字解説)が優れていることで有名。古本で500円前後なら買い。 --鎌田正ほか『新漢語林』大修館書店、2011年 親字1万4千余。熟語5万余。中高で勧められる辞書なので、シェアが高め。可もなく不可もなく。大学だとやや物足りないか。 筑波大学(つまり師範学校)の人が中心になって作られた。中高で勧められるのは先生の先輩や師匠が作った、または使っていたからか。 --戸川芳郎監修『全訳漢辞海』第5版 親字1万2千5百。熟語8万余。小型辞書で、はじめて全例文に現代語訳をつけた。 漢文読解に特化。小型辞書の中では、文法解説が最も詳しく、中国の研究成果も反映。 『漢辞海』の成功を受けて、21世紀以降、他の漢和辞典の例文にも丁寧な現代語訳がつくように。 --藤堂明保ほか編『漢字源』改訂第6版、学研、2018年 親字1万7千5百。熟語9万6千余。 デジタル化への取り組みが早かったので、21世紀初頭、電子辞書収録の漢和辞典はほぼこれの旧版。ほぼ一人勝ちだった。 (単語家族論)に興味があれば、字義解説を面白く読めるかも。 --『簡明古漢語字典』第3版、商務印書館、2022年 親字8千5百余。熟語5千余。収録文字数は少ないが高評価。説明と例文が良い。 2010年の常用漢字改定をうけて、2011年から数年間、小型漢和辞典は改訂時期を迎える。 20世紀までは、デジタルで、表示・処理できる漢字に技術上の制約があったので、小型辞書収録親字数は1万余字であったが、 現在は技術的問題が概ね解消され、表示可能文字数の増加に伴い、収録字数も増加傾向。 中国の方がデジタル化・データベース化が早いので使いこなせれば、役に立つことも。 現在、多くの中型中国語辞典に収録されている漢字数は1万余、実際に生きている(使われている)漢字は2万くらいとされる。 『三国志演義』、『水滸伝』、『西遊記』などは白話(話しことば)で書かれているので、漢和辞典より(中日辞典)を引いた方がよい。 #endregion ***第九講目の内容 [#ea26d373] 課題提出の必要はなし。 #region(プリントの穴埋めと補足・解説) ''プリントの穴埋めと補足・解説'' |例文|訓読|訳|備考|h |為A所B|AのBする所と為る|(直訳:AによってBするものとなる)「AにBされる」|| |所+B||「Bする(もの)」「Bする(こと)」「Bする(ところ)」など|動詞や形容詞を名詞化。所+動詞で動詞の対象を表すと説明されることも。| |(動詞)+於+名詞|名詞に動詞される||| |先発制人、後発制於人|先発すれば人を制し、後発すれば人に制せらる|先手をとると人を支配し、後手にまわると人に支配される|①『史記』「項羽本紀」&br;②(『漢書』)「項籍列伝」| |A被(B)C&br;A見(B)C&br;A為(B)C|Aは(Bに)Cらる|Aは(Bに)Cされる。|AとBはないことも。| |与(其)A(也)寧B|其のAよりは寧ろB|AよりBの方がよい|「与A寧B」も同じ。| |与人刃我、寧自刃|人我を刃せんよりは、寧ろ自刃せん。|人がやいばで私を殺すよりは、むしろ自刃した方がよい。|| >複数訓読共存原理 訓読の正解は(1つ)とは限らない。どれかが誤りというわけでもなく、現代語訳も違いはほぼ生じない。 また、訓読には固定度の高低がある。 【高】句形辞典・参考書などで確認して、型にはめて訓読。句形とは一定の語句を用いた表現の型。 【低】句と句の接続部分そのつど工夫が必要。(例:「曰く〜と」の「と」の有無) ※現実的には数種の読みの候補から、1つを選択。 -句間接続部分(固定度低) 中国語は前方の句が仮定・条件、または原因・理由を表し、後方の句がそれを受けて帰結・結果を表す性質がある。 中国語にも「ならば」、「なので」に相当する語句もなくはないが(而、則など)、書かれないことも多い。 訓読の際は、前後の句の接続関係(順接なのか逆接なのかなど)を訓読者が判断して、日本語として違和感がないように補読 >四字一句の律動感 漢文はリズム感をもたせて覚えやすくするため、四字で一つのまとまりになる傾向がある。 四字句の構成は〈二字+二字〉が基本。(驚天/動地)(一朝/一夕) >訓読の誤り (1)文法違反古典中国語文法に沿わない誤り。 (2)慣習違反慣習に沿わない誤り。ただし、(許容範囲)は人によって異なる。 (3)文脈違反文法も訓読も間違っていないのに、文脈に合わない誤り。 意味を(読み取れて)いないことによる解釈の誤り、誤読。 結局、日常生活で普段使うようなものではないので、訓読に慣れ語感を磨くしかない。 |>|構造・関係|例|備考|h |主述関係|AはB[する/だ]|日照→日ガ照ル&br;激甚→激シキコト甚ダシ|本授業第4回では「-甚」は動補構造として扱う。解釈の違い。| |修飾関係|修飾語+被修飾語&br;AなB/AのようにB||AはBを(説明)する語。| |並列関係|AとB||AとBは同一・()・()関係など。訓読時は「AとBと」と、「と」を送り仮名としてつけることもある。| |動詞+目的語関係|A[を/に]Bする||| |その他有無のつく語の語順|[有/無]〇→〇[有り/無し]||否定副詞(不/非/未)は否定する語の(前)。| >補説 -三字表現 「~しも」 「不必+動詞」、「未必+動詞」(部分否定表現)を訓読する際にのみ用いる。 -四字成語 「~には」 「不常~」、「不倶~」などの部分否定表現を訓読する際に用いる。 不常有(常には有らず):いつもあるわけではない。部分否定 常不有(常に有らず):いつもない。全否定 #endregion ***第十講目の内容 [#gd1c804e] プリントは出来たところまで提出(正解する必要はない)。併せてノート類も提出すると評価が上がる。 授業ではプリントや教科書の演習問題をやるだけだったのでここに載せることはほぼない。 #region(授業内容) ''授業内容'' >''「既に」と「復た」「亦た」「又た」'' -「既に」 漢文では「そうして」「ほどなく」くらいの意味。 //--すっかり。まったく。 //--〔多く下に過去や完了の表現を伴って〕もはや。もう。とっくに。 //--〔多く下に推量の表現を伴って〕今まさに。もう少しで。 //--〔多く下に断定の表現を伴って〕まさしく。確かに。現に。 -「復た」 「ふたたびまた」(repeat) //--同じく //--〔対立や類似の表現で〕他に //--特に //--〔疑問文強調〕 -「亦た」 「〜もまた」(too also) -「又た」 「さらにまた」(again) ※「復た」と「又た」はあまり違いがないことも。 >''訓読が同じく「またなし」になる表現'' -無復 --また(そのようなことが)ない --二度とない --全くない,すっかりない -復無 --このたびもない >''豆知識'' -久之:ほどなくして。類義語「頃之」しばらくして。訓読は「これをしばらくして」。之は意味のない形式目的語。 -乃(すなはチ):なんと。意外性を表す。 -自:みずから~。 -勝(たヘル):耐える。 -喜不自勝(よろこビテみずかラたヘズ):嬉しくて我慢できない。➡すごく嬉しい。類義語「悲不自勝」。 -遂:そして、そこで。※「終に」の意とは限らない。 -一:「いつ-も」、「いつ-に」などと読み、完全に、いかなる例外もないとの意。「一無所有(いつモあルところ無シ)」では副詞として「無」にかかっている。 -所:「所+動詞」で名詞化。「動詞のもの」、「動詞のこと」など -「得」や「経」は、そのまま「得(う)」や「経る」と訓読すると据わりが悪いので「たり」を付ける。(場合によりけり) -現代語の「ドコドコで」は漢文では「~に」 #endregion ***第十一講目の内容 [#vb4731de] #region(演習) ''演習'' 中国語は動作を発生順に述べる。 日本語では「買いに行く」、「見に来る」と言えるが中国語的には「行って買う」、「来て見る」の語順になる。 また、漢文は時制を表す表現に乏しいが、それは口にした時点で過去のことであるという思想に起因する。 >''問題文の解答例'' --以為虎而射之 「虎と以為(おも)ひて之を射る」 以為~:「以て~と為す」。「おもへ-らく~と」と訓読することも。~と思う。現代中国語では「思いこむ」。 而:置き字。接続詞。「為して」と送り仮名をつけ順接で補読している。 射之:「之を射れり」と完了の「り」をつけて読めなくもないが、漢文は時制の概念が希薄なので、訓読でも積極的にはつけ足さない。 --因復更射之 「因(よ)りて復(ま)た更(さら)に之を射る」 因:前の句をうけて、そこで。 復:ふたたびまた --終不能復入石矣 「終に復た石に入る能はず」 終:「終(つい)-に」とうとう、しまいには。 矣:置き字、断定の語気。 不能…矣:で「あたはざりき」と過去の助動詞「き」をつけてもいいけど、漢文は時制の概念希薄なので、やはりつけ足さなくてよい。 --昔有犬過橋 「昔 犬の橋を過ぐる有り」 有:「~有…」の形で意味は「イツイツorドコドコ(に)…がいるorある」。「…」は「有」の目的語。 犬過橋:「主+述+目」で、「有」の目的語になっている。目的語が主述フレーズのときは、主語に送り仮名「の」をつける。 --其口咬有肉一塊 「其の口に肉(しし)一塊(ひとかたまり)を咬みて有り」 動詞+有~:訓読は「動詞(し)て~有り」。動詞して~がある。~を動詞している。 ---【補説】 昔有犬過橋其口咬有肉一塊を「昔犬有り。橋を過ぐるに、其の口に咬みて肉一塊有り。」と読んでも間違いではない。 訳の雰囲気は「昔とある犬がいた。(その犬は)橋を渡っているときに口に一塊の肉をくわえていた。」のような感じ。 --忽見橋下有狗、口亦咬肉、不知其為影也 「忽(たちま)ち橋の下を見れば狗有り、口に亦(ま)た肉を咬(くは)ふ、其の影(かげ)為(な)るを知らず」 忽:ふと、ふいに。 為:~である ---【補説】 「忽ち橋下を見るに、狗有り、口亦た肉を咬めども」…でも可。 --遂捨口之肉、而奔奪之、幾-乎淹死 「遂に口の肉を捨てて、之を奪はんと奔(はし)る、淹(おぼ)れ死せんこと幾し」 而:置き字。接続詞。「捨てて」と送り仮名をつけ順接で補読している。 幾乎:「幾(ちか)-し」。乎は置き字。「ほとんど」と訓読することも。~しそうになる。「幾ど淹死せんとす」でも可。 --其真肉已随流水去矣 「其の真(まこと)の肉 已(すで)に流るる水に随(したが)ひ去れり」 矣:置き字。完了を表す。「~矣」「~の状態にchangeした」。 已~矣:「もう~してしまった/なってしまった」の意で、原文でも過ぎ去ったことであるのが明確に示されているので完了の助動詞「り」を補読。 >比較表現「また」 亦:~もまた 又:さらにまた #endregion ***第十二講目の内容 [#h5f05875] 課題は最後のページ画像のみ提出。授業内容は演習と複文。 #region(演習) ''演習'' 漢文では、古文とは異なり、仮定条件も確定条件も已然形で表す。 >''問題文の解答例'' --沙弥、年甫三歳 「沙弥、年甫(わづ)か三歳なり」 沙弥:幼い僧 甫:「甫(はじ)-めて」わずかに。やっとなったばかり。 --従不一下山 「従りて一たびも山を下りず」 ※「たび」を補読。 従不:「従(よ)-りて~(せ)ず」これまで~したことがない。従来の従。 --禅師同弟子下山 「禅師は弟子と山を下る」 同~:「~と-同(とも)-に」一緒に。「同〇」で「〇と」読んで済ませることも。≒与 --此馬也、可以騎 「此は馬なり、以て騎(の)るべし」 可以~:「以て~べし」支障なく~できる。~をしてOK。 --沙弥唯唯 「沙弥は唯唯たり」 唯唯:「唯唯(ゐゐ)たり」ハイ、ハイと素直に返事する様子。 --少頃、一少年女子走過 「少頃して、一(ひと)りの年少(わか)き女子(をとめ)が走り過ぐ」 少頃:「少頃(しばらく)-して。」 --此又是何物 「此(これ)又(また)是(こ)は何物ぞや」 ぞや:疑問詞につけ語気の強調を表す。 --正色告之曰、「此名老虎。」 「色を正して之に告げて曰く「此を老虎と名づく」と。」 正色:居ずまいを正す。 名:「名(な)-づく」ここでは動詞。~という。 老虎:トラ。「老」は接頭辞、類義語「老鼠」。「老」が付く訳は一説によると十二支に入っているからだとか。 --人近之者、 「人が之に近づけば」 者:ここでは仮定を表す置き字。「ば」と訓読することも。訓読では已然形につなぐ。 --汝今日在山下所見之物、可有心上思想他的否 「汝は今日山の下に見る所の物在り、心の上に思想(おも)ふ他的(もの)有るべきや否や」 汝:お前。 可:はい/いいえを訊く口語的表現。有を副詞として修飾。 可有~否:「~有るべきや否や」 心上:心の中。 他的:他は「第3人称」、的は「~の」を意味するが、ここでは全体で「もの」という意味。 --一切物我都不想、只想那吃人的老虎。心上総覚捨他不得 「一切の物は我都(すべ)て想はず、只(た)だ那(か)の人を吃(くら)ふの老虎を想ふのみ。心の上は総て他(それ)を捨てんと覚(おも)へど得ず」 都:「(話題の対象となっているもの)都(すべ)-て」口語的表現 只:「只(た)-だ~のみ」 那:指示代名詞「那(か)-の」現代中国語「あの」。口語的表現。 吃:喫に同じ。「食べる」の意。 的:「之」に同じ。口語。 総:副詞として動詞を修飾し「(その動作を持続、反復しても)いつも、ずっと」。訓読は「総(すべ)-て」。ここでは覚にかかる。 覚:~と思う、感じる。 不得:~できない。 ◆[文構造]◆ 述語:総覚(ずっと感じる)。 目的語:捨他不得。捨不得。現代中国語では、「おしい」、「もったいない」、「手放せない」の意。 ここでは「捨不得」の目的語「他」が「捨」と「不得」の間に置かれている。口語的表現だが、現代中国語とも語順が少し異なる。 日本語としては「ずっと」を「感じる」の近くに置いた方が「ずっと捨てられない」との誤読を防げるが、 訓読は原文の語順尊重の原則があるので、「総」だけ先に読んでいる。※「那の人を吃するの老虎」も「人を吃するの那の虎」とは訓読できない。 #endregion #region(復文) ''復文'' 【定義】書き下し文を漢文の原文に復元する作業。 【特徴】英語の単語並べ替えとほぼ同じ。構文理解に有益。 #br 訓読の原則と古典中国語文法のどちらもそれなりに理解していないと、はじめは効用を実感しにくいが 実際に手を動かして、手順を確認していくと、パズル感覚で語感が磨かれてくる。 >▼作業の前提 書き下し文の原則「(置き字)は省略」、「日本語の(助詞)・(助動詞)を当てて読む字は仮名書き」により、 書き下し文の漢字数は、原文より少ない場合がある。 >語順の組み立て方 ア.(主)+(述)+(目)が大原則。 イ.修飾語は被修飾語の(前)。「修飾語+被修飾語」 ウ.原文の訳を英訳したときの語順を参考に。 >格言 「鬼と逢ったら返せ」 「『ヲ・ニ・ト』遇ったら帰れ」や「『ヲ・ニ・ト』あう(『ヨリ』)帰れ」など、いくつかバージョンアリ。 「を・に・と」の付いた語を、原文ではその前に現れているはずの動詞につなげると、漢文の語順に復元できることが多い。 日本語の「目的語+動詞」構造を漢文の「動詞+目的語」構造に変換するための江戸時代から言われているという呪文。 之を失ふ(失之) 厚きに帰す(帰厚) 盛んと為す(為盛) ※万能ではないので過信は禁物。 ☆「ニ」は原文の(「於」)に対応していたり、「ト」は(「与」)であったり「ヨリ」は(「従・自」)の読みになっていたりする。 >例題と手順 【例題】我善く吾が浩然の気を養ふ。 【現代語訳】私は(己の)強くのびやかな精神を十分に養っている。 【条件】漢字数8文字、置き字ナシ。 #br 【手順】 (1)書き下し文の漢字数と復元字の総字数を確認。 書き下し文の漢字:(7)字 原文の漢字:(8)字 (2)「ね」をつけて文節分ける。 (3)主語、述語、目的語を確認。 主語:(我) 述語:(養) 目的語:(気) (3)主、述、目以外の文節を切った語同士の関係を確認。 現代語訳から(修飾)構造と確認できるので修飾語+被修飾語の順に並べる。 (4)文全体を並べ替え字数確認。(7)字 (5)指定された字数に1字足りないので、漢字に変換できる助詞(ここでは「の」)を漢字に変換。 (6)訓読の確認。検算感覚で。「我善養吾浩然之気」 >補注 1.再読文字「猶」の再読の「ごとし」や「当・応・宜」再読の「べし」をうっかり漢字にしない。 2.「如・若(ごと-し)」、「可(べ-し)」は表記に揺れあり。 3.使役「使+〇+△+(◆)」〇をして(◆に/を)△しむ #endregion ***第十三講目の内容 [#s27c4cdf] #region(復文(演習)) ''復文(演習)'' -我 甚だ之を愛す |書き下し|復文|構造など|h |我 愛す|我愛|(主語)+(動詞)| |之を愛す|愛之|(動詞)+(目的語)| |甚だ愛す|甚愛|(修飾語)+(動詞)| |甚だ之を愛す|甚愛之|| |我 甚だ之を愛す|我甚愛之|| -門人厚く之を葬らんと欲す |書き下し|復文|構造など|h |門人 欲す|門人欲|(主語)+(動詞)| |葬らんと欲す|欲葬|(助動詞)+(動詞)| |厚く葬る|厚葬|(修飾語)+(動詞)| |厚く葬らんと欲す|欲厚葬|(助動詞)+(動詞)| |門人厚く之を葬らんと欲す|門人欲厚葬之|| 欲:①助動詞「~したい」。②副詞「~しそうだ」。 助動詞の位置は述語の塊の前、英語に近いが注意が必要。 ※「厚」は動詞「葬」にかかり、手厚く葬る(厚葬)をしたいので、「欲」は「厚葬」を修飾することになり上からかかる。 -千里を遠しとせずして来たる 漢字数:6 置き字:第5字「而」 |書き下し|復文|構造など|h |千里を遠しとす|遠千里|(動詞)+(目的語)| |遠しとせず|不遠|(副詞)+(動詞)| |千里を遠しとせずして来たる||| |千里を遠しとせずして来たる|不遠千里而来|| 以下、要約。 |書き下し|復文|備考|h |孟子梁の恵王に見ゆ|孟子見梁恵王|| |其の民を河東に移す|移其民於河東|| |民の利とする所に因りて之を利とす|因民之所利而利之|[名詞]之所[動詞]:[名詞]が[動詞]するもの| |父の臣と父の政とを改めず|不改父之臣与父之政|A与B:AとBと| |民の隣国よりも多からんことを望む無かれ|無望民之多於隣国也|「也」は場合によって置き字となる。| |木に縁りて魚を求むるは、魚を得ずと雖も、後の災ひ無し|縁木求魚、雖不得魚、無後災|| |斉人燕を伐って之を取るに、諸侯将に謀って燕を救はんとす|斉人伐燕取之|中国語は動詞を行う順に並べる。促音便になる動詞に注意。| |王の臣に其の妻子を其の友に託して楚に之きて遊ぶ者有り|王之臣有託其妻子於其友而之楚遊者|「有」は「存在する」という意味。文法としては珍しい。| |節度使李愬 既に蔡を平らげ、|節度使李愬既平蔡、|既:「~すると・・・」ある動作を終え、その後に文がまだ続くことを示す。| |呉元済を械して京師に送り、|械呉元済送京師、|械:枷、刑具。ここでは動詞。| |兵を鞠場に屯し、|屯兵鞠場、|| |以て招討使裴度を待つ|以待招討使裴度|以:接続詞。「而」と同じ。| |度 城に入るに、愬 櫜鞬を具へ、|度入城、愬具櫜鞬、|櫜鞬:弓矢を入れる袋。| |出でて路の左に迎え拝す|出迎-拝于路左|于:「於」に同じ。動作が行われる場所などの前に置かれ日本語の「ドコドコで/に」やin on at などに相当。&br;「道の左側に出て迎えて拝礼する」なら「出(於)路左(而)迎拝」のような語順になる。&br;招討使が節度使より上位。中国では右が上位なので、左側に侍り右を空けている。日本は逆、左大臣が上位。| |度将に之を避けんとす|度将避之|| |愬曰く、「蔡人頑悖にして、|愬曰、「蔡人頑悖、|頑:かたくな、愚か。日本語の「頑張る」のような意味合いは中国語には無い。「頑固」の「頑」。&br;悖:道理に反すさま。&br;頑悖:愚かで道理をわきまえない。| |上下の分を識らざること数十年なり|不識上下之分数十年矣|数量表現「[動詞]+[目的語]+数量」:「[目的語]を~の数量[動詞]する」&br;訓読では[動+目]を主語的、「数量」を述語的にとらえる感じで、「[目的語]を[動詞]すること~」と訓読する。&br;(例:走千里⋯「走ること千里」/「千里を走る」)&br;矣:状態のchangeを表す。~矣、「~になる」。&br;なり:「である」の意で補読。| |願はくは公因って之に示し、|願公因而之示、|願:どうか~してください。願はくは~。助動詞的なはたらきをして、英語hopeにもる。&br;因而:「これによって」。もともとは「因之而」の「之」が省略されたもの。&br;中国語的には「因而」で一語。前を受けて後ろにつなげる接続詞「それで」。| |朝廷の尊を知らしめよ」と|使知朝廷之尊」|しむ:使役「使」。「使+(〇)+[動詞]+[目的語]」(〇をして)[目的語]を[動詞]しむ| |度乃ち之を受く|度乃受之|乃:(前の状況を受けて)そこでようやく。| #endregion ***第十四講目の内容 [#g5216c44] 1/9の3限目は、3407教室に変更(理解度の確認(試験)を実施するため)。 学生証を持参。制限時間は60分。 |番号|出題範囲|配点×問題数|h |一|漢語の構造|5点×5| |二|復文|5点×5| |三|長文の書き下し|25点×1| |四|問三の平易な現代語訳|25点×1| >''持ち込み可能な物'' 通信機能があるものや生き物は不可 -漢和辞典(電子辞書も可) -授業プリント,授業資料 -教科書,ノート ***第十五講目の内容 [#r3a9101b] &color(Red){追試だけ。授業はないので、行かなくて良い。}; #br 第十四講にインフルエンザやノロウイルスやコロナウイルスなどに感染して試験を受けられなかった場合は、 それを証明するもの(病院の領収書)などをこの日に持参して試験を受けられる。 第十五講で試験を受ける旨をCanvasを通して連絡する必要がある。 #br &color(Red){恐らく無条件で受けられる。}; #br 因みに、時間割照会では1/16に授業があると表示されるが、学事日程表にある通り休みである。 1/16〜1/18は休みなので学校には来ないように。 }} *コメント [#comment] #pcomment(,reply,20,)