日本大学学生互助会(文理学部) Wiki
[
ホーム
|
リロード
|
新規
]
サイト内検索
:
[
差分チェッカー
]
[
アップローダー
]
【楽天スーパーDEAL】毎日更新・最大50%ポイントバック!!(広告)
Tweet
近世文学講義(門脇大)
をテンプレートにして作成
開始行:
''■[[文学講義一覧>日本文学講義 一覧]]''
#contents
|BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|520|c
|BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):''分類''|''国文学科選択必修/...
|区分|[[国文学科]]科目/一般(人数過多の場合は抽選)|
|履修条件||
|単位数|2|
|講師|[[門脇大]]|
|学位等|文理学部(学士(文学))|
*概要 [#Gaiyou]
明治時代に日本にやってきた小泉八雲(ラフガディオ・ハーン...
それらは口碑伝承として伝わるとともに、江戸怪談にルーツを...
異国から来た八雲の目を通して江戸怪談を読み直すことによっ...
#br
毎回、Canvas LMSで授業に関するあれこれを授業資料に沿って...
&color(Red){提出可能時間は30分であるので出し忘れに要注意...
また、期末試験がある。
#br
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1...
*講師の印象 [#Inshou]
親しみやすい。時々、ギャグを挟む。
*令和七年度(2025年度) [#h81d5434]
後期のみ開講。
人工知能対策で期末試験への持ち込みは不可。ただし、第十三...
#style(class=submenuheader){{
**後期 [#wd7538bd]
}}
#style(class=submenu){{
|BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|520|c
|BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):授業形態|対面授業/遠隔授業|
|日程/教室|水曜日 四限目/412教室(四号館一階二番教室)|
***第一講目の内容 [#l17a1291]
#region(小泉八雲略年譜)
>''小泉八雲略年譜''
-%%%一八五〇年(嘉永三年)%%%
六月二十七日、ギリシャのイオニア諸島のひとつ、レフカス島...
パトリキオ・ラフガディオ・ハーンと名づけられた。
-%%%一八五四年(安政元年) 四歳%%%
父はクリミア戦争に出征。八月、弟ジェームズ生まれる。母は...
-%%%一八五七年(安政四年) 七歳%%%
父母離婚。
-%%%一八六六年(慶応二年) 十六歳%%%
ジャイアント・ストライドという遊戯中に左目を強打し、失明...
父がインド熱にかかり、スエズで死亡。
-%%%一八六七年(慶応三年) 十七歳%%%
十月、大叔母が破産したため、ウショー校を中退。
-%%%一八六九年(明治二年) 十九歳%%%
単身アメリカに渡り、職を転々とする。
-%%%一八七四年(明治七年) 二十四歳%%%
日刊新聞『シンシナティ・インクワイヤラー』紙の記者となる。
-%%%一八七五年(明治八年) 二十五歳%%%
黒人との混血女性、マルシア・フォリーとの同棲生活が原因で...
-%%%一八八四年(明治十七年) 三十四歳%%%
処女再話集『異文学遺聞』出版。ニューオーリンズ百年祭記念...
→日本に興味を持ったか。
-%%%一八八七年(明治二十年) 三十七歳%%%
第二再話集『中国怪異集』出版。西インド諸島のマルティニー...
-%%%一八九〇年(明治二十三年) 四十歳%%%
三月、バンクーバーから汽船で横浜に向かい、四月四日、横浜...
十二月、教頭西田千太郎の媒酌で、小泉セツと結婚。
-%%%一八九一年(明治二十四年) 四十一歳%%%
十一月、熊本の第五高等中学校に転任。
-%%%一八九二年(明治二十五年) 四十二歳%%%
アトランティック・マンスリーに『見知らぬ日本の面影』を連...
-%%%一八九三年(明治二十六年) 四十三歳%%%
十一月、長男の一雄が生まれる。
-%%%一八九四年(明治二十七年) 四十四歳%%%
ハーンの日本に関する最初の著書『知られぬ日本の面影』全二...
-%%%一八九五年(明治二十八年) 四十五歳%%%
二月、眼病のためクロニクル社を退社。九月、『東の国から』...
-%%%一八九六年(明治二十九年) 四十六歳%%%
二月、帰化が認められ&color(Red){小泉八雲};と改名。三月、...
-%%%一八九七年(明治三十年) 四十七歳%%%
二月、二男の巌生まれる。三月、松江以来、公私にわたり力と...
-%%%一九〇二年(明治三十五年) 五十二歳%%%
三月、西大久保の新居に移る。『日本お伽噺』を東京で出版。...
-%%%一九〇三年(明治三十六年)五十三歳%%%
一月、東京帝国大学文科学長井上哲次郎の名で、解雇通知を受...
九月、長女の寿々子生まれる。
→ハーンの後任はかの夏目漱石であり、漱石は小泉八雲の後は恐...
-%%%一九〇四年(明治三十七年) 五十四歳%%%
三月、早稲田大学文学部に出講する。四月、『怪談』を出版。...
#endregion
#hr
#region(小泉八雲の語り)
''小泉八雲の語り''
>''小泉八雲「神々の国の首都」(『知られぬ日本の面影』、一...
(抜粋)
'''松江の一日は、寝ている私の耳の下から、ゆっくりと大きく...
'''柔らかく、鈍い、何かを打ちつけるような大きな響きだ。'''
'''その間の規則正しさといい、包みこんだような音の深さとい...
'''その響きの伝わり方は、まるで心臓の鼓動を聴いているかの...
#br
→松江について、視覚ではなく聴覚で描写している。片目が見え...
>''小泉節子「思い出の記」(日本での初出は、一九一四年)&b...
(抜粋)
'''私が昔話をヘルンに致します時には、いつも始めにその話の...
'''それから委しく話せと申します。それから幾度となく話させ...
'''私が本を見ながら話しますと「本を見る、いけません。ただ...
'''自分の物にしてしまっていなければなりませんから、夢にま...
#br
→小泉八雲は口伝えを重要視していた。
#endregion
#region(小泉八雲と雪女)
''小泉八雲と雪女''
人を取り殺すといったストーリー性のある『雪女』は小泉八雲...
>''『小泉八雲事典』(恒文社、二〇〇〇年)、「雪女」の項(...
『怪談』所収。茂作 と巳之吉 という二人の樵 が、ある冬の晩...
#br
「雪女」をめぐる、もうひとつ興味深い問題は、その原話との...
>''小泉八雲『怪談』「序文」(明治三十七年<一九〇七>)[小...
「雪おんな」という奇談は、西多摩郡調布村のある百姓が、土...
>''ラフガディオ・ハーン「幽霊とお化け」(『知られぬ日本の...
(抜粋)
朝方、雪が激しく降っていたが、夜には空も冴え渡り、しー...
一歩進むたびに、凍り付いた雪が、足下でサクサクと心地好い...
「さあ、いかがなものでしょう」と金十郎が答えた。
「私が存じ上げない神様だって、たくさんいます。神様の名前...
「雪女って?」
「雪の中にいて、いろんな顔に変化する、真っ白けの女のこと...
昼間は、ぬーっと顔をつき出して、一人旅の者など をおどかし...
でも、時々、夜になると立ち上がり、立ち木よりも大きくなる...
そして、しばらくあたりを見回していたかと思うと、やがて吹...
「顔つきはどんなかね?」
「真っ白で、やたらに大きい顔をしてますが、とてもさびしそ...
(金十郎はここで「さびしそうな」という言葉を使っているが...
「今まで見たことあるのかい、金十郎」
「いや、まだございません。でも、親父ががきの時分に見たと...
なんでも雪の中を近所の遊び仲間の家に向かう途中、大きな白...
親父は怖くなって大声を上げて、逃げ帰って来たそうです。家...
それで、これは雪女の仕業だと合点したそうです」
「今でも、雪女をみかけるのかね」
「ええ、大寒と呼ばれる一年で一番寒い時分に、藪村にお参り...
#endregion
***第二講目の内容 [#c238df2d]
小泉八雲は古典作品を再話した。古典の内容と何が異なってい...
>''小泉八雲(ラフガディオ・ハーン)「葬られた秘密」(『怪...
(要約)
昔、丹波国に稲村屋善助というお金持の商人が住んでいた。善...
娘は父が家族ぐるみでつきあっていた友人で長良屋という者と...
二人の間には男の子も一人生れた。だがお園は病気にかかり、...
お園の葬式をすませた日の夜、亡くなったはずのお園が衣裳や...
死人が自分の持物に執着するのは良くあることで、解決するに...
故に遺族はお園の衣裳道具を禅宗の菩提寺に納めた。しかし、...
お園の幽霊と対面した和尚は、幽霊の未練が抽出しに隠されて...
和尚は手紙を他の人に見せずに焼き捨てると約束して未練を晴...
>''古典との比較''
吉文字屋市兵衛『新選百物語』(明和五年<一七六八>刊)巻...
特徴
***第三講目の内容 [#l6d3ba03]
***第四講目の内容 [#mb095361]
***第五講目の内容 [#e17f1af9]
***第六講目の内容 [#x1cdbf63]
>''小泉八雲(ラフガディオ・ハーン)「策略」(『怪談』明治...
(要約)
罪人(死刑囚)は殿様に「過ちを犯したのは大馬鹿であるが故で...
人間馬鹿に生れついたからといってそいつを死罪にするのは間...
必ず報いてやる(祟りを起こす)ぞ。」と言った。すると、殿様...
と尋ねて、罪人が肯うと、「首が刎ねられた後、あの飛石に噛...
そして罪人は刎ねられたが、首は転がって行くと見るや、突然...
それで、殿様以外の人々は酷く恐怖し、妄執を抱く亡霊の為の...
殿様は「彼奴の臨終の怨念は恐ろしいものであったが、私が彼...
彼奴はその挑発にのった。私は彼奴の気持ちを復讐からよそへ...
そしてその臨終の際の思いを果した。それ以外のことはもはや...
だからこの件に関してお前等がこれ以上くよくよ心配するには...
実際、死んだ男はそれ以上別になんの祟りもひきおこさなかっ...
>''山崎美成(よししげ)『世事百談』(天保十四年<一八四三>...
***第七講目の内容 [#t0a3d1c2]
#region(テクスト)
''テクスト''
>''[[小泉八雲(ラフガディオ・ハーン)「ろくろ首」>https:/...
武士だった磯貝武連が出家して僧「囘龍(回龍)」となり、諸国...
深夜に目を覚ますと、その場にいた五人の体には胴体しかなく...
彼らが夜になると首を飛ばして獲物を探す「ろくろ首」だと悟...
ろくろ首たちが首を離して飛び回っている間に彼らの胴体を家...
首たちが戻ってきて胴体がないことに気づくと、回龍に襲い掛...
回龍はもと武士であり、勇敢かつ怪力で、手近な若木を引き抜...
四つの首は逃げ去ったが、主人である木こりの首だけは激しく...
回龍は、その首を何度も殴りつけたが、首は袖から離れず、や...
しかし、その歯は固く袖に食いついたままで、回龍の力をもっ...
#br
夜が明けると、隠した胴体と逃げ去った四つの首は忽然と姿を...
信州諏訪の町に入ると、「生首を袖につけた僧侶がいる」と噂...
役人たちは、その首を回龍が殺した人間の首だと考え、公然と...
回龍は微笑んでいるだけで何も答えなかったが、翌日役人の前...
その場にいた一人の老人が、それは珍しいろくろ首の仕業だと...
また、回龍が武士時代の名を明かすと、その名声を知る人々が...
#br
袖の首を元の小屋に戻し、他の身体と一緒に葬ろうと決めた回...
回龍がこの首はろくろ首だと説明すると、追いはぎは「それは...
その後、ろくろ首の首であると気づき、恐怖に駆られた追いは...
追いはぎは首を小屋の後ろの茂みに埋めて塚を築いた。これが...
>''『多聞院日記』(室町末~江戸初)巻四、天文八年七月の条''
(要約)
少女に蛇がずっとくっついている。殺しても何度も蘇る。
古禅僧が来て、少女に座敷を何遍も歩かした。蛇もその後ろに...
何回か往復した時に禅僧が蛇の尾を踏み、蛇は鎌首を上げて振...
その瞬間に禅僧はふっと摑んで剃刀で殺した。そして「もう蘇...
「臨終の一念は肝要なのだ。この蛇は死に際に瞋恚(怒り)に没...
>''十返舎一九『怪物輿論』(享和三年<一八〇三>刊)巻四の...
(抜粋なし)
#endregion
#hr
小泉八雲の「ろくろ首」と比較すると、小泉八雲のは風景の描...
(例:「美しい晩でした。空には一点の雲もなく、風もなく、...
#br
また、十返舎一九の内容を見てみると、武勇の称賛が主である...
小泉八雲は上記の要素を取り除いて不思議な話にまとめた。
十返舎一九は古い書物で表記方法も読み方も難解である。外人...
果たして、妻のセツは八雲の代わりに読めたのか。更に言えば...
#region(「ろくろ首」の種類)
作成途中
#endregion
***第八講目の内容 [#a2cbb33f]
***第九講目の内容 [#w8044242]
***第十講目の内容 [#pb18678a]
***第十一講目の内容 [#o422268a]
***第十二講目の内容 [#mc7a2b19]
***第十三講目の内容 [#b23e2b2d]
***第十四講目の内容 [#l7613d31]
***第十五講目の内容 [#m2a0ec3d]
}}
*コメント [#comment]
#pcomment(,reply,20,)
終了行:
''■[[文学講義一覧>日本文学講義 一覧]]''
#contents
|BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|520|c
|BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):''分類''|''国文学科選択必修/...
|区分|[[国文学科]]科目/一般(人数過多の場合は抽選)|
|履修条件||
|単位数|2|
|講師|[[門脇大]]|
|学位等|文理学部(学士(文学))|
*概要 [#Gaiyou]
明治時代に日本にやってきた小泉八雲(ラフガディオ・ハーン...
それらは口碑伝承として伝わるとともに、江戸怪談にルーツを...
異国から来た八雲の目を通して江戸怪談を読み直すことによっ...
#br
毎回、Canvas LMSで授業に関するあれこれを授業資料に沿って...
&color(Red){提出可能時間は30分であるので出し忘れに要注意...
また、期末試験がある。
#br
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1...
*講師の印象 [#Inshou]
親しみやすい。時々、ギャグを挟む。
*令和七年度(2025年度) [#h81d5434]
後期のみ開講。
人工知能対策で期末試験への持ち込みは不可。ただし、第十三...
#style(class=submenuheader){{
**後期 [#wd7538bd]
}}
#style(class=submenu){{
|BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|520|c
|BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):授業形態|対面授業/遠隔授業|
|日程/教室|水曜日 四限目/412教室(四号館一階二番教室)|
***第一講目の内容 [#l17a1291]
#region(小泉八雲略年譜)
>''小泉八雲略年譜''
-%%%一八五〇年(嘉永三年)%%%
六月二十七日、ギリシャのイオニア諸島のひとつ、レフカス島...
パトリキオ・ラフガディオ・ハーンと名づけられた。
-%%%一八五四年(安政元年) 四歳%%%
父はクリミア戦争に出征。八月、弟ジェームズ生まれる。母は...
-%%%一八五七年(安政四年) 七歳%%%
父母離婚。
-%%%一八六六年(慶応二年) 十六歳%%%
ジャイアント・ストライドという遊戯中に左目を強打し、失明...
父がインド熱にかかり、スエズで死亡。
-%%%一八六七年(慶応三年) 十七歳%%%
十月、大叔母が破産したため、ウショー校を中退。
-%%%一八六九年(明治二年) 十九歳%%%
単身アメリカに渡り、職を転々とする。
-%%%一八七四年(明治七年) 二十四歳%%%
日刊新聞『シンシナティ・インクワイヤラー』紙の記者となる。
-%%%一八七五年(明治八年) 二十五歳%%%
黒人との混血女性、マルシア・フォリーとの同棲生活が原因で...
-%%%一八八四年(明治十七年) 三十四歳%%%
処女再話集『異文学遺聞』出版。ニューオーリンズ百年祭記念...
→日本に興味を持ったか。
-%%%一八八七年(明治二十年) 三十七歳%%%
第二再話集『中国怪異集』出版。西インド諸島のマルティニー...
-%%%一八九〇年(明治二十三年) 四十歳%%%
三月、バンクーバーから汽船で横浜に向かい、四月四日、横浜...
十二月、教頭西田千太郎の媒酌で、小泉セツと結婚。
-%%%一八九一年(明治二十四年) 四十一歳%%%
十一月、熊本の第五高等中学校に転任。
-%%%一八九二年(明治二十五年) 四十二歳%%%
アトランティック・マンスリーに『見知らぬ日本の面影』を連...
-%%%一八九三年(明治二十六年) 四十三歳%%%
十一月、長男の一雄が生まれる。
-%%%一八九四年(明治二十七年) 四十四歳%%%
ハーンの日本に関する最初の著書『知られぬ日本の面影』全二...
-%%%一八九五年(明治二十八年) 四十五歳%%%
二月、眼病のためクロニクル社を退社。九月、『東の国から』...
-%%%一八九六年(明治二十九年) 四十六歳%%%
二月、帰化が認められ&color(Red){小泉八雲};と改名。三月、...
-%%%一八九七年(明治三十年) 四十七歳%%%
二月、二男の巌生まれる。三月、松江以来、公私にわたり力と...
-%%%一九〇二年(明治三十五年) 五十二歳%%%
三月、西大久保の新居に移る。『日本お伽噺』を東京で出版。...
-%%%一九〇三年(明治三十六年)五十三歳%%%
一月、東京帝国大学文科学長井上哲次郎の名で、解雇通知を受...
九月、長女の寿々子生まれる。
→ハーンの後任はかの夏目漱石であり、漱石は小泉八雲の後は恐...
-%%%一九〇四年(明治三十七年) 五十四歳%%%
三月、早稲田大学文学部に出講する。四月、『怪談』を出版。...
#endregion
#hr
#region(小泉八雲の語り)
''小泉八雲の語り''
>''小泉八雲「神々の国の首都」(『知られぬ日本の面影』、一...
(抜粋)
'''松江の一日は、寝ている私の耳の下から、ゆっくりと大きく...
'''柔らかく、鈍い、何かを打ちつけるような大きな響きだ。'''
'''その間の規則正しさといい、包みこんだような音の深さとい...
'''その響きの伝わり方は、まるで心臓の鼓動を聴いているかの...
#br
→松江について、視覚ではなく聴覚で描写している。片目が見え...
>''小泉節子「思い出の記」(日本での初出は、一九一四年)&b...
(抜粋)
'''私が昔話をヘルンに致します時には、いつも始めにその話の...
'''それから委しく話せと申します。それから幾度となく話させ...
'''私が本を見ながら話しますと「本を見る、いけません。ただ...
'''自分の物にしてしまっていなければなりませんから、夢にま...
#br
→小泉八雲は口伝えを重要視していた。
#endregion
#region(小泉八雲と雪女)
''小泉八雲と雪女''
人を取り殺すといったストーリー性のある『雪女』は小泉八雲...
>''『小泉八雲事典』(恒文社、二〇〇〇年)、「雪女」の項(...
『怪談』所収。茂作 と巳之吉 という二人の樵 が、ある冬の晩...
#br
「雪女」をめぐる、もうひとつ興味深い問題は、その原話との...
>''小泉八雲『怪談』「序文」(明治三十七年<一九〇七>)[小...
「雪おんな」という奇談は、西多摩郡調布村のある百姓が、土...
>''ラフガディオ・ハーン「幽霊とお化け」(『知られぬ日本の...
(抜粋)
朝方、雪が激しく降っていたが、夜には空も冴え渡り、しー...
一歩進むたびに、凍り付いた雪が、足下でサクサクと心地好い...
「さあ、いかがなものでしょう」と金十郎が答えた。
「私が存じ上げない神様だって、たくさんいます。神様の名前...
「雪女って?」
「雪の中にいて、いろんな顔に変化する、真っ白けの女のこと...
昼間は、ぬーっと顔をつき出して、一人旅の者など をおどかし...
でも、時々、夜になると立ち上がり、立ち木よりも大きくなる...
そして、しばらくあたりを見回していたかと思うと、やがて吹...
「顔つきはどんなかね?」
「真っ白で、やたらに大きい顔をしてますが、とてもさびしそ...
(金十郎はここで「さびしそうな」という言葉を使っているが...
「今まで見たことあるのかい、金十郎」
「いや、まだございません。でも、親父ががきの時分に見たと...
なんでも雪の中を近所の遊び仲間の家に向かう途中、大きな白...
親父は怖くなって大声を上げて、逃げ帰って来たそうです。家...
それで、これは雪女の仕業だと合点したそうです」
「今でも、雪女をみかけるのかね」
「ええ、大寒と呼ばれる一年で一番寒い時分に、藪村にお参り...
#endregion
***第二講目の内容 [#c238df2d]
小泉八雲は古典作品を再話した。古典の内容と何が異なってい...
>''小泉八雲(ラフガディオ・ハーン)「葬られた秘密」(『怪...
(要約)
昔、丹波国に稲村屋善助というお金持の商人が住んでいた。善...
娘は父が家族ぐるみでつきあっていた友人で長良屋という者と...
二人の間には男の子も一人生れた。だがお園は病気にかかり、...
お園の葬式をすませた日の夜、亡くなったはずのお園が衣裳や...
死人が自分の持物に執着するのは良くあることで、解決するに...
故に遺族はお園の衣裳道具を禅宗の菩提寺に納めた。しかし、...
お園の幽霊と対面した和尚は、幽霊の未練が抽出しに隠されて...
和尚は手紙を他の人に見せずに焼き捨てると約束して未練を晴...
>''古典との比較''
吉文字屋市兵衛『新選百物語』(明和五年<一七六八>刊)巻...
特徴
***第三講目の内容 [#l6d3ba03]
***第四講目の内容 [#mb095361]
***第五講目の内容 [#e17f1af9]
***第六講目の内容 [#x1cdbf63]
>''小泉八雲(ラフガディオ・ハーン)「策略」(『怪談』明治...
(要約)
罪人(死刑囚)は殿様に「過ちを犯したのは大馬鹿であるが故で...
人間馬鹿に生れついたからといってそいつを死罪にするのは間...
必ず報いてやる(祟りを起こす)ぞ。」と言った。すると、殿様...
と尋ねて、罪人が肯うと、「首が刎ねられた後、あの飛石に噛...
そして罪人は刎ねられたが、首は転がって行くと見るや、突然...
それで、殿様以外の人々は酷く恐怖し、妄執を抱く亡霊の為の...
殿様は「彼奴の臨終の怨念は恐ろしいものであったが、私が彼...
彼奴はその挑発にのった。私は彼奴の気持ちを復讐からよそへ...
そしてその臨終の際の思いを果した。それ以外のことはもはや...
だからこの件に関してお前等がこれ以上くよくよ心配するには...
実際、死んだ男はそれ以上別になんの祟りもひきおこさなかっ...
>''山崎美成(よししげ)『世事百談』(天保十四年<一八四三>...
***第七講目の内容 [#t0a3d1c2]
#region(テクスト)
''テクスト''
>''[[小泉八雲(ラフガディオ・ハーン)「ろくろ首」>https:/...
武士だった磯貝武連が出家して僧「囘龍(回龍)」となり、諸国...
深夜に目を覚ますと、その場にいた五人の体には胴体しかなく...
彼らが夜になると首を飛ばして獲物を探す「ろくろ首」だと悟...
ろくろ首たちが首を離して飛び回っている間に彼らの胴体を家...
首たちが戻ってきて胴体がないことに気づくと、回龍に襲い掛...
回龍はもと武士であり、勇敢かつ怪力で、手近な若木を引き抜...
四つの首は逃げ去ったが、主人である木こりの首だけは激しく...
回龍は、その首を何度も殴りつけたが、首は袖から離れず、や...
しかし、その歯は固く袖に食いついたままで、回龍の力をもっ...
#br
夜が明けると、隠した胴体と逃げ去った四つの首は忽然と姿を...
信州諏訪の町に入ると、「生首を袖につけた僧侶がいる」と噂...
役人たちは、その首を回龍が殺した人間の首だと考え、公然と...
回龍は微笑んでいるだけで何も答えなかったが、翌日役人の前...
その場にいた一人の老人が、それは珍しいろくろ首の仕業だと...
また、回龍が武士時代の名を明かすと、その名声を知る人々が...
#br
袖の首を元の小屋に戻し、他の身体と一緒に葬ろうと決めた回...
回龍がこの首はろくろ首だと説明すると、追いはぎは「それは...
その後、ろくろ首の首であると気づき、恐怖に駆られた追いは...
追いはぎは首を小屋の後ろの茂みに埋めて塚を築いた。これが...
>''『多聞院日記』(室町末~江戸初)巻四、天文八年七月の条''
(要約)
少女に蛇がずっとくっついている。殺しても何度も蘇る。
古禅僧が来て、少女に座敷を何遍も歩かした。蛇もその後ろに...
何回か往復した時に禅僧が蛇の尾を踏み、蛇は鎌首を上げて振...
その瞬間に禅僧はふっと摑んで剃刀で殺した。そして「もう蘇...
「臨終の一念は肝要なのだ。この蛇は死に際に瞋恚(怒り)に没...
>''十返舎一九『怪物輿論』(享和三年<一八〇三>刊)巻四の...
(抜粋なし)
#endregion
#hr
小泉八雲の「ろくろ首」と比較すると、小泉八雲のは風景の描...
(例:「美しい晩でした。空には一点の雲もなく、風もなく、...
#br
また、十返舎一九の内容を見てみると、武勇の称賛が主である...
小泉八雲は上記の要素を取り除いて不思議な話にまとめた。
十返舎一九は古い書物で表記方法も読み方も難解である。外人...
果たして、妻のセツは八雲の代わりに読めたのか。更に言えば...
#region(「ろくろ首」の種類)
作成途中
#endregion
***第八講目の内容 [#a2cbb33f]
***第九講目の内容 [#w8044242]
***第十講目の内容 [#pb18678a]
***第十一講目の内容 [#o422268a]
***第十二講目の内容 [#mc7a2b19]
***第十三講目の内容 [#b23e2b2d]
***第十四講目の内容 [#l7613d31]
***第十五講目の内容 [#m2a0ec3d]
}}
*コメント [#comment]
#pcomment(,reply,20,)
ページ名: